“仕”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つかまつ47.3%
19.3%
つか19.3%
つかまつり4.8%
つかま2.5%
つかへ1.0%
ツカ1.0%
0.5%
づか0.5%
つかえ0.5%
つこ0.5%
ツカマツ0.5%
0.3%
0.3%
0.3%
つかまつっ0.3%
つかまつら0.3%
つこう0.3%
つこうまつ0.3%
0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つかまつりますが、吸物椀の中にあるのはいつも牛蒡と定っております。それで雁の吸物とは牛蒡の吸物のことで、お鷹狩りとは牛蒡狩りを
備前名弓伝 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
その外にも、例えば「人の刃物を出しおくれ」「もせぬ事を隠しそこなひ」のような諸篇にも人間の機微な心理の描写が出ている。
西鶴と科学 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
いえ/\二君につかえんなどと申すは立派な武士の申すことで、どうか斯うやって店借たながりを致して、売卜者ばいぼくしゃで生涯朽果くちはてるも心外なことで
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
御不審可被為在あらせらるべく候へ共、方今之時勢彼之者共かのものども厳科に被行候おこなはれさふらたちまち人心離叛つかまつり、他の変を激生仕事つかまつること鏡に掛て見る如くと奉存候。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
相違つかまつり候ては御役儀もかろ相成あひなり候故私しの内意仕つり候に付私再吟味御免をかうむり其後病氣と披露ひろう仕つり引籠ひきこもちう家來けらい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
手に持て欣然きんぜんとしてひかへたりやがて言葉を發して九條家の浪人山内伊賀亮いがのすけとやらん其方の儀は常樂院よりつぶさ承知しようちしたり此度予につかへんとのこゝろざし神妙しんめうに思なり以後精勤せいきん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
イニシヘヨリ源平両家、テウツカヘテ、平氏世ヲ乱ストキハ、源氏コレヲシヅメ、源氏世ヲヲカス日ハ、平家コレヲヲサ
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「さあどうだ。二人とも地面じびたに手をいて、お辞儀をしなせえ。拳固で一つ頭をこつんだ。もちろん酒は私がおごってやる」
怪異暗闇祭 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
きのふの雨のやどりの御めぐみに、まことある御方にこそと九九おもふ物から、一〇〇今より後のよはひをもて一〇一御宮づかへし奉らばやと願ふを、一〇二きたなき物に捨て給はずば
鬼武は本名を前野曼助まえのまんすけといい、以前は某藩侯の家来であったが、後につかえを辞して飯田町に住み、更に浅草のうばヶ池のほとりに住んでいたという。
自来也の話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
父の行綱は今こそこんなにやつれ果てているが、七年前は坂部庄司蔵人行綱さかべのしょうじくらんどゆきつなと呼ばれて、院の北面ほくめんつこうまつる武士であった。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
彼サシテ分別フンベツマドサマモナク、ソレハ箇様カヤウニナスガヨロシクコレハ左様ニツカマツルガ然ルベシナド、立チ所ニ答ヘ、我等ガ両三日昼夜カカリテ分別ナリ難キ事モ
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まだいくらもられてないは、黄褐色くわうかつしよくあかるいひかり反射はんしやして、處々しよ/\はたけくはも、しもふまではとこずゑちひさなやはらかなの四五まいうるほひをつてるのみである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「だつて、堪るも堪らないもないぢやないか。地主様のつしやる事、誰が苦情を申立てられよう!」と、ほかの声が答へた。
新らしき祖先 (新字旧仮名) / 相馬泰三(著)
京子の来るまでの三日は何にもる事が無い様な顔をしてやたらに待ちあぐんだ。
千世子(二) (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
いけ年をつかまつってもとかく人真似まねめられぬもの、ましてや小供といううちにもお勢は根生ねおい軽躁者おいそれものなれば尚更なおさら倐忽たちまちその娘に薫陶かぶれて、起居挙動たちいふるまいから物の言いざままでそれに似せ、急に三味線しゃみせん擲却ほうりだして
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
右四箇条相背あいそむき候わば、この一大事成就じょうじゅつかまつらず候。しかればこの度退散の大臆病者と同前たるべく候こと。
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
宰相君さいしょうのきみ御供仕おんともしたまへる御ともつこうまつりに、上月景光主こうづきかげみつぬしのめされてはるばるのぼりけるうまのはなむけに
曙覧の歌 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
洛内の騒擾そうじょうにもせむかい、ときには、伝奏でんそうをもつこうまつる北面のともがらが、近ごろの、放埓ほうらつなる素行そこうは、何ごとぞや、遠藤盛遠に似たるは、ひとりやふたりとも思えぬ
つけろといふ遠廻しの忠告ですつてさ、るとなれば前触れなんてする筈もないぢやありませんか。
鬼涙村 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)