“仕出”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しで46.3%
しいだ24.4%
しだ17.1%
しい7.3%
しだし4.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御前おまへだつて満更まんざら道楽をした事のない人間でもあるまい。こんな不始末を仕出しでかす位なら、今迄折角かねを使つた甲斐がないぢやないか」
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
仕出しいだしませうまつたく舊冬御呼出およびいだしの節は丸龜へまゐりし留守るすの事又貴方あなたおいて參りたる廿五兩の金は私し共夫婦相談さうだんの上一人の娘を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「人間わづか五十年、一人殺すも千人殺すも、とられる首はたつた一ツ、とても悪事を仕出しだしたからは、これから夜盗、家尻切やじりきり……。」
虫干 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
もののかずならぬそれがし大役たいやくおほせつけくだされさふらふこと、一世いつせい面目めんぼくさふらへども、暗愚斗筲あんぐとせうそれがし何事なにごとをか仕出しいだしさふらふべき
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
或は極端にいふならば、その人々の存在は、單に移りゆく世の雰圍氣を成すものに過ぎない。此の世の中の推移を示す仕出しだしに過ぎない。