“留守”の読み方と例文
読み方割合
るす100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「このたびはまア……とんでもないことで……それにおくやみにもまだ上がりもいたしませんで……あいにく宿やど留守るすなものですから」
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
留守るすの事は全く御安心下さい、という朗報にもなりはせぬかと思って、愚かな作者が、どもりながら物語るささやかな一挿話である。
佳日 (新字新仮名) / 太宰治(著)
あゝ、のよろこびのなみだも、よる片敷かたしいておびかぬ留守るすそでかわきもあへず、飛報ひはう鎭守府ちんじゆふ病院びやうゐんより、一家いつけたましひしにた。
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)