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留守
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るす
ふりがな文庫
“
留守
(
るす
)” の例文
「このたびはまア……とんでもないことで……それにお
悔
(
くや
)
みにもまだ上がりもいたしませんで……あいにく
宿
(
やど
)
で
留守
(
るす
)
なものですから」
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
お
留守
(
るす
)
の事は全く御安心下さい、という朗報にもなりはせぬかと思って、愚かな作者が、どもりながら物語るささやかな一挿話である。
佳日
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
あゝ、
其
(
そ
)
のよろこびの
涙
(
なみだ
)
も、
夜
(
よる
)
は
片敷
(
かたし
)
いて
帶
(
おび
)
も
解
(
と
)
かぬ
留守
(
るす
)
の
袖
(
そで
)
に
乾
(
かわ
)
きもあへず、
飛報
(
ひはう
)
は
鎭守府
(
ちんじゆふ
)
の
病院
(
びやうゐん
)
より、
一家
(
いつけ
)
の
魂
(
たましひ
)
を
消
(
け
)
しに
來
(
き
)
た。
雪の翼
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
あいつはその
留守
(
るす
)
の
間
(
あいだ
)
、僕の所へ来ていたのだが、いよいよ戦争も片がつくと云う頃から、急に神経衰弱がひどくなり出したのだ。
妙な話
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
いたずら
小僧
(
こぞう
)
のニールスは、おとうさんやおかあさんの
留守
(
るす
)
のまに、
小人
(
こびと
)
をからかったため、小人の
姿
(
すがた
)
に変えられてしまいました。
「ニールスのふしぎな旅 下」まえがき
(新字新仮名)
/
矢崎源九郎
(著)
▼ もっと見る
せがれは、
旅
(
たび
)
へ
奉公
(
ほうこう
)
にやられて、
女房
(
にょうぼう
)
は、
主人
(
しゅじん
)
の
留守
(
るす
)
も
家
(
うち
)
でいろいろな
仕事
(
しごと
)
をしたり、
手内職
(
てないしょく
)
に
封筒
(
ふうとう
)
を
貼
(
は
)
ったりしていたのでした。
お化けとまちがえた話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「——せんの頃は、夜来ても、いつも
留守
(
るす
)
だった。で、もうこの頃は、来るのを
諦
(
あきら
)
めていたんだが」朝野は酒の入った光った顔を
如何なる星の下に
(新字新仮名)
/
高見順
(著)
「
子宮脱
(
しきゅうだつ
)
ならなるたけ早いほうがえいでしょう。
糟谷
(
かすや
)
くん
職務
(
しょくむ
)
はだいじだ。ぼくが
留守
(
るす
)
をしてあげるから、すぐと深川へでかけたまえ」
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
何
(
なに
)
として
今日
(
けふ
)
はと
頸
(
うなじ
)
を
延
(
の
)
ばす
心
(
こゝろ
)
は
同
(
おな
)
じ
表
(
おもて
)
のお
高
(
たか
)
も
路次口
(
ろじぐち
)
顧
(
かへり
)
みつ
家内
(
かない
)
を
覗
(
のぞ
)
きつ
芳
(
よし
)
さまはどうでもお
留守
(
るす
)
らしく
御相談
(
ごさうだん
)
すること
山
(
やま
)
ほどあるを
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
俳句を書かせようと思って来たところが、あいにく
留守
(
るす
)
なので、また出直して頼む気になって、わざと短冊だけ置いて行ったに違ない。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
家で
留守
(
るす
)
をする筈だつた父さんは、私のことを心配して、後から出かけて行つて母屋の方に忍び込んであの騷ぎを始めたのです。
銭形平次捕物控:157 娘の役目
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
留守
(
るす
)
に
殘
(
のこ
)
しいよ/\天一坊樣御出張の
節
(
せつ
)
は斯樣々々と紅屋庄藏大和屋三郎兵衞の兩人に萬端頼み置き常樂院には大坂を發足し道を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
それから一つ
咳
(
せき
)
をして「ご隠居は今日はお
留守
(
るす
)
でごぜえますか。毎年ごひいきに預っています胡弓弾きが参りましたと
仰有
(
おっしゃ
)
って下せえまし」
最後の胡弓弾き
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
別れの
挨拶
(
あいさつ
)
をして置きたい友人が可成りあるので。二週間程
留守
(
るす
)
になるでせう——その間に僕の申し出を考へて置いて下さい。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
阿母さんも居ない
留守
(
るす
)
に兄を
逃
(
にが
)
して遣つては、
何
(
ど
)
んなに阿父さんから
叱
(
しか
)
られるかも知れぬ。貢さんは
躊躇
(
ためら
)
つて
鼻洟
(
はなみづ
)
を
啜
(
すヽ
)
つた。
蓬生
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
「私、国枝の親類の者ですが、至急旅に立ちますのに必要なものをこの家に預けて置いたのですが
留守
(
るす
)
で困っております」
おせっかい夫人
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
源氏に誠意を持って仕えて、現在の権勢に
媚
(
こ
)
びることを思わない人たちを選んで、
家司
(
けいし
)
として
留守
(
るす
)
中の事務を扱う者をまず上から下まで定めた。
源氏物語:12 須磨
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
「かりに君らの覚悟次第で病人は出ないとしても、飯島君がさっき言った実質的なことがお
留守
(
るす
)
になる心配はないかね。」
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
よしんばその地に家はあっても
留守
(
るす
)
番だけを置いて自分達はラサ府に居る。そうかと思うと政府から命令を受けてある郡を
治
(
おさ
)
めに行く者もある。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
「この山の上には、あまんじゃくというわるものが
住
(
す
)
んでいる。
留守
(
るす
)
にお
前
(
まえ
)
をとりに
来
(
く
)
るかも
知
(
し
)
れないから、けっして
戸
(
と
)
をあけてはいけないよ。」
瓜子姫子
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
他
(
た
)
の
數多
(
あまた
)
の
賓客
(
まらうど
)
は
女王樣
(
ぢよわうさま
)
のお
留守
(
るす
)
につけこんで、
樹蔭
(
こかげ
)
に
息
(
やす
)
んで
居
(
を
)
りました、が、
女王樣
(
ぢよわうさま
)
のお
姿
(
すがた
)
を
拜
(
はい
)
するや
否
(
いな
)
や、
急
(
いそ
)
いで
復
(
ま
)
た
競技
(
ゲーム
)
に
取
(
と
)
りかゝりました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
始めには婿が浜の方へ
駄賃附
(
だちんづけ
)
に行きたる
留守
(
るす
)
をのみ
窺
(
うかが
)
いたりしが、のちには
婿
(
むこ
)
と
寝
(
ね
)
たる
夜
(
よる
)
さえくるようになれり。
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
かの、
伊那丸
(
いなまる
)
の
留守
(
るす
)
をあずかる
帷幕
(
いばく
)
の人々、
民部
(
みんぶ
)
や
蔦之助
(
つたのすけ
)
や
小文治
(
こぶんじ
)
などが、
天嶮
(
てんけん
)
を
擁
(
よう
)
してたてこもるとりでの山。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
左様
(
さやう
)
でございますか、
今日
(
けふ
)
は
旦那
(
だんな
)
は。女「
商
(
あきな
)
ひに
行
(
い
)
つて
留守
(
るす
)
でございます。男「
何
(
な
)
んの
御商売
(
ごしやうばい
)
でございます。 ...
鰍沢雪の夜噺(小室山の御封、玉子酒、熊の膏薬)
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
勘次
(
かんじ
)
は
只
(
たゞ
)
一
度
(
ど
)
おつぎが
自分
(
じぶん
)
の
留守
(
るす
)
に
卯平
(
うへい
)
の
爲
(
ため
)
に
其
(
そ
)
の
餅
(
もち
)
の
僅
(
わづか
)
を
燒
(
や
)
いてやつたのをすら
發見
(
はつけん
)
しておつぎを
叱
(
しか
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
古石場の屋敷なぞ、
留守
(
るす
)
がちでございましたから、それはそれは汚れて、荒れほうだいでございましたよ。
巷説享保図絵
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
ミハイル、アウエリヤヌヰチは
此頃
(
このごろ
)
では
始終
(
しゞゆう
)
彼
(
かれ
)
の
留守
(
るす
)
に
計
(
ばか
)
り
行
(
ゆ
)
く。ダリユシカは
旦那
(
だんな
)
が
近頃
(
ちかごろ
)
は
定刻
(
ていこく
)
に
麥酒
(
ビール
)
を
呑
(
の
)
まず、
中食迄
(
ちゆうじきまで
)
も
晩
(
おく
)
れることが
度々
(
たび/\
)
なので
困却
(
こま
)
つてゐる。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「ねえお
上
(
かみ
)
さん。ここの
家
(
うち
)
ァ
留守
(
るす
)
でげすかい。
寝
(
ね
)
てるんだか
留守
(
るす
)
なんだか、ちっともわからねえ」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
加之
(
それに
)
用心深
(
ようじんぶか
)
い
其神経
(
そのしんけい
)
は、
何時
(
いつ
)
彼
(
か
)
の
背負揚
(
しよいあげ
)
を
見
(
み
)
て、
手紙
(
てがみ
)
に
触
(
さは
)
つた
私
(
わたし
)
の
手
(
て
)
の
匂
(
にほひ
)
を
嚊
(
か
)
ぎつけ、
或晩
(
あるばん
)
妻
(
つま
)
が
湯
(
ゆ
)
に
入
(
い
)
つた
留守
(
るす
)
に、
私
(
そつ
)
と
背負揚
(
しよいあげ
)
を
出
(
だ
)
して
見
(
み
)
ると、
手紙
(
てがみ
)
はもう
中
(
なか
)
には
無
(
なか
)
つた。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
引越早々所要あって尋ねて来た老年の
叔母
(
おば
)
は「若い女なぞ、一人で
留守
(
るす
)
は出来ない所ですねえ」
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
さてある日用ありて二里ばかりの所へゆきたる
留守
(
るす
)
、
隣家
(
りんか
)
の者
過
(
あやまち
)
て火を
出
(
いだ
)
したちまち
軒
(
のき
)
にうつりければ、弥左ヱ門が
妻
(
つま
)
二人
(
ふたり
)
の
小児
(
こども
)
をつれて
逃去
(
にげさ
)
り、
命
(
いのち
)
一ツを
助
(
たすか
)
りたるのみ
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
「まあ坊ちゃん、せっかくおいでくだすったのに、千三は
留守
(
るす
)
ですよ」と千三の母がいった。
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
まあ大抵はおいでだらうと
高
(
たか
)
をくくつて行つたところ、あいにく院長は埼玉県とかの患者の招きで朝おそく出かけてお
留守
(
るす
)
、帰りは早くて五時にはなるだらうとのことでした。
死児変相
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
馬はウイリイに、
親烏
(
おやがらす
)
が立って出るまで待っていて、その
留守
(
るす
)
に木へ
上
(
のぼ
)
って、巣にいる子烏を一ぴき殺して、命の水を入れるびんを、そっと巣の中に入れておくように教えました。
黄金鳥
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
明治
(
めいぢ
)
三十七
年
(
ねん
)
戰爭
(
せんさう
)
起
(
おこ
)
るや、
又一
(
またいち
)
召集
(
せうしふ
)
せられ、
故
(
ゆゑ
)
に
余
(
よ
)
は
代
(
かは
)
りて
此
(
この
)
地
(
ち
)
に
來
(
きた
)
り
留守
(
るす
)
を
監督
(
かんとく
)
する
事
(
こと
)
となれり。
我
(
わが
)
牧塲
(
ぼくぢやう
)
は
事業
(
じげふ
)
漸
(
やうや
)
く
其
(
その
)
緒
(
ちよ
)
に
就
(
つ
)
きしものにて、
創業
(
さうげふ
)
の
困難
(
こんなん
)
に
加
(
くは
)
ふるに
交通
(
かうつう
)
の
不便
(
ふべん
)
あり。
命の鍛錬
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
「若い方というと、ハハア、
倅
(
せがれ
)
のことですかな。倅なら今あいにく
留守
(
るす
)
中じゃが」
人間豹
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「長松、なんせ旦那様はお
留守
(
るす
)
だから奥様にそう申し上げて来な、青梅在のお百姓さんが、本町の彦三郎さんのお娘御をお連れ申してお目にかかりたいと申しておりますって、ね、いいか」
大菩薩峠:01 甲源一刀流の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「宇宙の宙と、一二三の一よ。つまり宙一というわけだ。お前は、はじめて噴行艇にのって宇宙へのりだしたんだろう。だから、その
留守
(
るす
)
に生れた子供に宙一とつけるのは、いいじゃないか」
大宇宙遠征隊
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
実は
斯々
(
かくかく
)
と師匠は私の
留守
(
るす
)
に起った一条を物語り、世尊院の住職のお目に留まったは
好
(
い
)
いとしても、今から勝手なことをするようでは
末始終
(
すえしじゅう
)
身のためにならぬからと、アッサリと注意をされ
幕末維新懐古談:17 猫と鼠のはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
売るものが
留守
(
るす
)
に
在
(
あ
)
ろうはずは無し、どうしているか知らねえが、それでも帰るに
若干銭
(
なにがし
)
か
握
(
つか
)
んで
家
(
うち
)
へ
入
(
へ
)
えるならまだしもというところを、銭に縁のあるものア
欠片
(
かけら
)
も持たず
空腹
(
すきっぱら
)
アかかえて
貧乏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
このご
亭主
(
ていしゅ
)
のバルブレンがいつまでもパリへ行っているというので、おかみさんと
仲
(
なか
)
が悪いのだと思ってはならない。こうやって
留守
(
るす
)
にしているのは、なにも気まずいことがあるためではない。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
そんななかで病気になっても村に
医者
(
いしゃ
)
はいなかった。よくきく薬もなかった。医者も薬も戦争にいっていたのだ。おばあさんの
亡
(
な
)
くなったときには、村の
善法寺
(
ぜんぽうじ
)
さんまでが出征して
留守
(
るす
)
だった。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
若い
妻
(
つま
)
や、幼い子供を連れて、箱根や日光へ行つた時の
光景
(
さま
)
が描き出された。
土産
(
みやげ
)
を
樂
(
たのし
)
みにしながら
留守
(
るす
)
をしてゐるものゝことが、
頻
(
しき
)
りに考へられた。二年も居る下女の顏までが眼の前に浮び出た。
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
あの子は、頭の中で何か考えてると、お尻のほうは、お
留守
(
るす
)
ですよ。
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
既
(
すで
)
に
大發掘
(
だいはつくつ
)
をした
後
(
あと
)
なので、
土器
(
どき
)
はモー
留守
(
るす
)
であつた。
探検実記 地中の秘密:20 大森貝塚の発掘
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
「
留守
(
るす
)
はどうしよう」
清貧の書
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
男
(
おとこ
)
は、
家
(
うち
)
を
閉
(
し
)
めて、
留守
(
るす
)
を
隣
(
となり
)
の
人
(
ひと
)
に
頼
(
たの
)
んで
旅
(
たび
)
へ
出
(
で
)
かけたのであります。もとよりたくさんの
旅費
(
りょひ
)
を
持
(
も
)
っているわけではありません。
おかしいまちがい
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
折
(
をり
)
から、
従弟
(
いとこ
)
は
当流
(
たうりう
)
の一
派
(
ぱ
)
とゝもに、九
州地
(
しうぢ
)
を
巡業中
(
じゆんげふちう
)
で
留守
(
るす
)
だつた。
細君
(
さいくん
)
が、
園
(
その
)
と
双方
(
さうはう
)
を
兼
(
か
)
ねて
見舞
(
みま
)
つた。
其
(
そ
)
の三
度
(
ど
)
めの
時
(
とき
)
の
事
(
こと
)
なので。
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
老訓導にも校長にも今日と明日は
留守
(
るす
)
になるということを言っておいた。
懐
(
ふところ
)
には昨日おりたばかりの半月の月給がはいっている。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
立んとて此大雪に出で行きたれ
共
(
ども
)
何
(
なん
)
の
甲斐
(
かひ
)
やあらん
骨折損
(
ほねをりぞん
)
の
草臥
(
くたびれ
)
所得
(
まうけ
)
今に
空手
(
からて
)
で歸り
來
(
こ
)
んアラ
笑止
(
せうし
)
の事やと
獨
(
ひと
)
り
言
(
ごと
)
留守
(
るす
)
してこそは居たりけり
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“留守”の意味
《名詞》
留守(るす)
主人や家の人が外出している間、その家を守ること。留守番。
家を不在にすること。
(context、figuratively)注意が散漫になること。またそれにより動きがとまること。
(出典:Wiktionary)
留
常用漢字
小5
部首:⽥
10画
守
常用漢字
小3
部首:⼧
6画
“留守”で始まる語句
留守居
留守番
留守中
留守城
留守勝
留守宅
留守司
留守許
留守事
留守寨