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路次口
何として
今日はと
頸を
延ばす
心は
同じ
表のお
高も
路次口顧みつ
家内を
覗きつ
芳さまはどうでもお
留守らしく
御相談すること
山ほどあるを
三人
仕立切棒の
竹輿路次口へ
据させ
自己は夫に乘り方々と
聲掛させながら本町へこそ到りけれ
竹輿舁豫て心得ゐれば同町三丁目の
藥種店小西屋長左衞門の前に
下し戸を
通抜無用の札を
路次口へ
貼つて置くのは、
通抜らるゝ事を
表示するやうなものだと言つた人があるが僕も
先刻余儀なき用事で
或抜裏へ
一足這入るとすぐに
妙なる二つの声を聞いた
亭主曰く