“掛”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
34.3%
かか23.4%
かゝ17.4%
かけ10.4%
3.6%
がけ2.9%
がか2.4%
がかり2.2%
かく0.7%
がゝ0.7%
(他:8)2.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“掛”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸67.7%
文学 > 日本文学 > 小説 物語8.7%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)4.4%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
映画が済んで、みんな立ってしまったあと、ぼくは独り、舷縁ふなべりこしけ、柱に手をまいて暗い海をみていた。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
座敷ざしきとほると、平岡は机のまへすはつて、なが手紙てがみけてゐる所であつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
余興は午後にあると云う話だから、ひとまず下宿へ帰って、こないだじゅうから、気にかかっていた、清への返事をかきかけた。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ただそれは津田のあんに予期してかかったところのもので、同時に彼のかつて予想し得なかったところのものに違なかった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
四方の壁に幾十の小さな額がかゝつて居るが、見渡した所すべてが近頃の親しい作家の絵ばかりであるのは一だ。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
睫毛まつげばかりに附着くツついて、ちひさな枯葉かれはをかぶりながら、あの蓑蟲みのむしかゝつてた。
湯どうふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
で、二けんの——これにはかけものが掛けてなかった——床の間を見詰めている。そこにくだんの大革鞄があるのである。
革鞄の怪 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
此方こつちつちよつてんべ」と勘次かんじかけときうしろはう呶鳴どなつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
が、御息おやすちうだつたので、又とほり迄行つて買物かひものましてかへけにる事にした。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
今日きょうおもけないひとれてるが、だれであるかひとててるがよい……。』
泊りがけで五六軒って来ようと思う、牛込は少し面倒で、今から行っちゃア遅いから明日あした行く事にしようと思うが
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
あとから聞いたら小僧はこのランプの灯までがけをして、そこで自分達を待ってたんだそうだ。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
私は今前後のがかりを忘れてしまったから、先生が何のためにこんな自白を私にして聞かせたのか、判然はっきりいう事ができない。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
げんに、わたしとほがかりにぬまみぎはほこらをさして、
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
出口に立って、船客から切符をうけとっていた切符がかりの船員は、すこしつかれをもよおし、あたりはばからぬ大あくびをした。
人造人間エフ氏 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そのほかには、背の高いアメリカの青年たちが三人、養育がかり——つまり家庭教師と一緒に、顔を見せるだけだった。
婦人は内に入れば、貫一も渋々いて入るに、長椅子ソオフワアかくれば、止む無くそのそばに座を占めたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
聴水は連忙いそがわしく呼び止めて、「喃々のうのう、黒衣ぬし待ちたまへ」と、声をかくれば。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
ラフワエルの「処女のマリア」は呼物よびものであるにかゝはらず芝居がゝつた有難くない絵であつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
清「おれは今通りがゝって雨にって逃げる処がねえのに、雷様らいさまが鳴って来たから魂消たまげておめえらがうちへ駈込んで、今囲炉裡へ麁朶ア一燻ひとくべしたゞ」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
釜次郎は節蔵せつぞうよりか少し遅れて此方こっちかえって来て同じく糺問所きゅうもんじょの手にかかって居る。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
始めてお目にかかって自分の事を云うようであるが、私は元来の酒客しゅかくかも大酒たいしゅだ。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
先度せんど上田うえだ娼妓じょうろになれと云いかかりしよし。
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「伊勢の手にて取調べるにしても、まだ、十日、二十日は命がござりましょう。その間に、御奉公の納め仕舞、もう一儲けしておいて、さようならを致す所存、先刻申し上げました処置方のいろいろに就きまして、かかりの者共を、御呼び集め下されますよう。夜長ゆえ、あらましは、二三日にても取片付けられましょう」
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
玄関正面げんくわんしやうめんには鞘形さやがたふすまたててありまして、欄間らんまにはやり薙刀なぎなたるゐかゝつ
士族の商法 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
老公も此廿五日御軍制改正の御かゝり仰渡、御登城に相成申候。
遺牘 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)
わたしどもははしら障子しやうじほねくろずんだ隔座敷ざしきへとほされた。とこには棕梠しゆろをかいたぢくかヽつてゐたのをおぼえてゐる。
桜さく島:見知らぬ世界 (新字旧仮名) / 竹久夢二(著)
大横幅著色寿老人一くわい寺僧兆殿司てうでんすゑがくところなりといへども新様にして疑ふべし。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)