“がゝ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
峨々55.6%
44.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
吊橋の上に峨々がゝとそびえてゐた山々は、いつの間にか、乳色のもやの中へ姿を没してゐた。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
見脱みおとさんが惜ければ母衣ほろは掛けず今井四郎の城跡といふあり此間右は木曾川みなぎり流れ左りは連山峨々がゝたるがけなるが左りの山をつんざいて横に一大河の流れて木曾川へ入るあり此の棧橋かけはしの上より車を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
「どうしたつちこともねえがなよ、らこつちのはうとほつたもんだから一寸ちよつくらがゝつてところさ」おつたはなに理由わけ有相ありさう口吻くちつきかるくいつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
さうして夫等それらあいきるものがかさならないばかり隙間すきまなく清水谷しみづだにから辨慶橋べんけいばしつゞいて、たがひむつまじくういてゐると、とほがゝりの小僧こぞうだの閑人ひまじんが、いしけて
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)