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見脱
線路の枕木を切り出す
山林を見に、
栗山の方へ、仲間と一緒に出向いて行った。大分
費い込みの出来た叔父は一層
儲け口を
見脱すまいとして
燥っていた。
二人は
家内の紳士を
遇ふことの
極めて
鄭重なるを
訝りて、彼の行くより坐るまで一挙一動も
見脱さざりけり。
見脱さんが惜ければ
母衣は掛けず今井四郎の城跡といふあり此間右は木曾川
漲り流れ左りは連山
峨々たる
崖なるが左りの山を
劈いて横に一大河の流れて木曾川へ入るあり此の
棧橋の上より車を