“見惚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みと89.0%
みほ7.9%
みとれ2.6%
みぼれ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僕が畜生とまでぎつけた女にそんな優しみがあるのかと、上手下手じょうずへたを見分ける余裕もなく、僕はただぼんやり見惚みとれているうちに
耽溺 (新字新仮名) / 岩野泡鳴(著)
ロイドはそれに見惚みほれていて、着物を脱ごうとしなかった。マアガレットがうながすと、彼はそのままシャツの腕まくりをして、浴槽へ近づいて来た。
浴槽の花嫁 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
旦那様がじっと奥様の横顔を御眺めなさるときは、もう何もかも忘れて御了いなすって、芝居好が贔負ひいき役者に見惚みとれるような目付をなさいます。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「誠に面白かつた。見惚みぼれに気惚に底惚か。としに在ると云ふのは、これは大きにさうだ。齢に在る! 確に在るやうだ!」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)