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見惚
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みとれ
ふりがな文庫
“
見惚
(
みとれ
)” の例文
旦那様が
熟
(
じっ
)
と奥様の横顔を御眺めなさるときは、もう何もかも忘れて御了いなすって、芝居好が
贔負
(
ひいき
)
役者に
見惚
(
みとれ
)
るような目付をなさいます。
旧主人
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
ほとゝぎすの
繪比羅
(
ゑびら
)
を
見
(
み
)
ながら、
熟
(
じつ
)
と
見惚
(
みとれ
)
て
何某處
(
なにがしどころ
)
の
御贔屓
(
ごひいき
)
を、うつかり
指
(
ゆび
)
の
尖
(
さき
)
で
一寸
(
ちよつと
)
つゝく。
銭湯
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
殊
(
こと
)
に見ず知らずの者に四十金恵んで下さるとは何たる慈悲深い人だろうと、我を忘れて惚れ/″\と
見惚
(
みとれ
)
て居りまして、思わず知らず菓子の包みをバタリッと下に落しました。
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
見て
疑念
(
ぎねん
)
を散ずべしと彼二品を
差示
(
さししめ
)
せば大膳は此品々を受取
先
(
まづ
)
御墨附
(
おすみつき
)
を拜見するに
正
(
まさ
)
しく徳太郎君の御名乘に
御書判
(
おかきはん
)
をさへ
据
(
すゑ
)
られたり又
御短刀
(
おんたんたう
)
を拜見し暫く
見惚
(
みとれ
)
て有りしが大膳
急
(
きふ
)
に座を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
そして場所探しがようやく単調になろうとする頃彼等は特に角度の深いうねりを廻って、静かに
湛
(
たた
)
えた池といおうか湖水といおうか、とにかくその風景に思わず
見惚
(
みとれ
)
ざるを得ないような場所へ出た。
サレーダイン公爵の罪業
(新字新仮名)
/
ギルバート・キース・チェスタートン
(著)
▼ もっと見る
又た取出したりして御眺めなさる——それは鏡に映る御自分の御姿に
見惚
(
みとれ
)
ると同じような御様子をなさるのでした。
旧主人
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
惚
漢検準1級
部首:⼼
11画
“見”で始まる語句
見
見出
見物
見下
見上
見送
見透
見做
見当
見廻