“湛”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
たた83.7%
たゝ11.7%
ただよ1.1%
たま1.1%
ただ0.5%
しずか0.3%
0.3%
たたえ0.3%
たん0.3%
たヽ0.3%
(他:2)0.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“湛”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語7.7%
文学 > 日本文学 > 詩歌2.4%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行2.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
壁は煉瓦れんがだろうが、外部は一面の灰色で、中には日のとおりそうもない、薄暗い空気をたたえるごとくに思われた。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そのものに脅えたような燃える眼は、奇異な表情をたたえていて、前になり後になり迷いながいてくるのであった。
廃墟から (新字新仮名) / 原民喜(著)
取巻いたほりの跡には、深く篠笹しのざさが繁つて、時には雨後の水が黒く光つてたゝへられてゐるのがのぞかれた。
ある僧の奇蹟 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
と言ふと、二人の海女は、身を跳らして、碧玉へきぎよくたゝへたやうな——少し底濁りのした水槽へサツと飛込みました。
洋々たる水はさながら一大湖水をただよわし、前岸有れども無きが如くにして、遠く碧天に接し、上り下りの帆影、真艫まともに光をりて、眩きまでに白し。
大利根の大物釣 (新字新仮名) / 石井研堂(著)
セエラは、また妙に悲しげな微笑を口許にただよわせました。
女の袖つけから膝へたまって、落葉がうずんだような茶殻をすくって、仰向あおむけた盆の上へ、俊吉がその手のしずくを切った時。
第二菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
おかっぱの頭を撫でてやると、子供は涙の一杯たまった目で川手氏を見上げ、廊下の奥の闇の中を指さした。
悪魔の紋章 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
富山はますますゑみただへたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
常若とこわか生命いのちただひぬ。
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
金井しずか君は哲学が職業である。
ヰタ・セクスアリス (新字新仮名) / 森鴎外(著)
……水が落ちて来る! 水がまる! 天井は高い! 窓も高い! 扉が開かない! 逃げることは出来ない! だがこうしてはいられない! まごまごしていると溺死する! どんなことをしても逃げなければならない! どんなことをしても出なければならない!
神秘昆虫館 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
一所劃然かくぜんと林が途切れそこにたたえられた池の水が蒼空が落ちて融けたかのように物凄いまでに碧いのも
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
黄なる水たんとしてくぼみにたまりをりて臭気紛々として人にせまる、そのくせ大通にあつては両側に櫛比しっぴせる商戸金色燦爛さんらんとして遠目には頗る立派なれど近くれば皆芝居の書割然かきわりぜんたる建物にて誠に安ツぽきものに候
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
旱の為に水のつた摺鉢形すりばちなりの四はうがけの土は石灰色いしばいいろをして、静かにたヽへた水の色はどんよりと重く緑青の様に毒々しい。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
唯、「タヽへ木」の行事を行ふだけです。
翁の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
此を「タヽヘ」と称へてゐる。