“たヽ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
20.0%
20.0%
20.0%
20.0%
20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たヽつてる御方おかたがあつてさるのかも知らんけれど、あれでは今に他人様ひとさまの物に手を掛けて牢屋ろうやへ行く様な、よい親の耻晒はぢさらしに成るかも知れん。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
在所の年寄仲間は、御坊さんのうら竹林たけばやしなかにあるぬまぬし、なんでもむかし願泉寺の開基が真言のちからふうじて置かれたと云ふ大蛇だいじやたヽらねば善いが。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
旱の為に水のつた摺鉢形すりばちなりの四はうがけの土は石灰色いしばいいろをして、静かにたヽへた水の色はどんよりと重く緑青の様に毒々しい。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
ひとにもせずおとさぬやう御覽ごらんれろと吾助ごすけひしは、よりもきに相違さうゐはなし、是非ぜひ人形にんぎやうたまはれとて手渡てわたしするに、何心なにごヽろなくらきていちぎやうよむとせしが、物言ものいはずたヽみて手文庫てぶんこをさめれば
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
君がすぐれし詩才をたヽふることよ。
失楽 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
最初の覚書にはまだひかるのエプロンにはこんな形がいいとか、股引もヽひきはかうして女中にたヽせて下さいとか書いて図を引いて置いたりしましたが、其頃そのころのことを思ひますとひかるは大きくなりました。
遺書 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)