“其頃”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そのころ92.3%
そのごろ2.6%
そこ2.6%
ソノコロ2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其頃そのころ東京とうきやういへたゝむとき、ふところにしてかねは、ほとんど使つかたしてゐた。かれ福岡ふくをか生活せいくわつ前後ぜんごねんつうじて、中々なか/\苦鬪くとうであつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
活東子くわつとうしがゴホン/\せきをしながら、赤土あかつちしたまで掘入ほりいつて、なにないとこぼしたのも其頃そのごろ
私が十三歳の時だから、丁度ちょうど慶応三年の頃だ、当時私は京都寺町通きようとてらまちどおりの或る書房に居たのであるが、その頃に其頃そこの主人夫婦の間に、男の子が生れた。
子供の霊 (新字新仮名) / 岡崎雪声(著)
ぢやが、大織冠タイシヨククワンさまの代どころでは、ありは致しませぬ。淡海公タンカイコウの時も、まだ一流れのお家でおざりました。シカ其頃ソノコロやはり、藤原は、中臣と二つの筋にワカれました。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)