“金”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かね45.9%
きん38.3%
がね5.8%
かな3.9%
こがね1.6%
あし1.3%
キン0.8%
ゲル0.4%
くがね0.4%
カネ0.4%
ぜに0.3%
かねエ0.1%
かつ0.1%
0.1%
こん0.1%
たから0.1%
もの0.1%
わし0.1%
ゴールド0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一升、一升の日本橋あたりで生れたものは、さぞ自然に恵まれまいと思われもしようが、全くあたしたちは生花一片も愛した。
「アップはね、髪の毛の少いひとがするといいのよ。あなたのアップは立派すぎて、の小さい冠でも載せてみたいくらい。失敗ね」
斜陽 (新字新仮名) / 太宰治(著)
聖壇の上にひろげられている聖書のかざりを、キラキラと照らしました。そこには、預言者ヨエルの言葉が書いてありました。
そこらの角丸太づち、切れ物などを、手当り次第に持つと、あわや一かたまりの旋風になって、あとを追いかけようとした。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
よ! よ! 金よ! 銀よ! よしよし思うさま泣くがよい! がその中地の下からきっと掘り出してやるからの!
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「ウィル旦那がこの鎌と鋤を町へ行って買って来いってきかねえんでがす。眼の玉がとび出るほどおを取られましただ」
黄金虫 (新字新仮名) / エドガー・アラン・ポー(著)
揮配」に残つた鳥居画で見ると、たはたの介後に介六、白酒売新兵衛のちに荒木左衛門とあり、図面は屋根じあひの場で、軒に
愛護若 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
アゲクにはがなければ恋愛ができないような、始めの志にくらべれば思いもよらぬムジュンにみちたことになりかねない。
大伴家持は、天平感宝元年五月十二日、越中国守の館で、「陸奥国よりを出せる詔書をぐ歌一首に短歌」を作った。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
中臣氏の・鎌足等に、連姓のつく様子は、日本紀記録——或は日本紀資料記述時代に、既に姓の下に廻る風の現れてゐたことを示すものであらうが、一方又
日琉語族論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「だが、君は貧乏人だから、酒を買うに困るだろう、ひとつ君のために酒代を心配しよう」
酒友 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
入れゝば又送って呉れる訳にするだから、あんたも仲間と得意先が一軒え、も儲けを見るだアから、お互に得の有る事だから、屹度送って下せえ
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
しかしじっと耳を澄ますと、と金と触れ合う音、そうかと思うと岩にぶつかる、大濤のような物音が、ある時は地の下から、またある時は空の上から、かではあったけれど聞こえて来た。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
取出し伏拜みけるに金毘羅のの一字は切放れて血汐り有ければ親子の者は一同にハツとひれ有難し/\とて感涙を流しけるが其中に罪人の本人が出て源内は長壽を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
生憎又、おが細かいのが足りないんでしょ。仕方がないから五円紙幣出したの……
青バスの女 (新字新仮名) / 辰野九紫(著)
「ほんになあ、そんな生まれ子にまでそこひじゃこというたりして、かわいそうに、嫁さんも苦労しましょし、えらい入りでござんしょうぞなあ。」
大根の葉 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
『おを遣るわ。一円ばかししか持つてないから。』
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)
覗き𢌞りながら、ポケットからの時計を出して見て、何か燥々するので、頻にクン/\鼻を鳴らしたり、指頭で髮の毛を掻𢌞したり、またはでもひツむだやうにと低い咳拂をしてゐた。
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)