“金儲”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かねもう63.3%
かねもうけ16.3%
かねまう10.2%
かねまうけ8.2%
しごと2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「風俗を叩きこわそう、高邁こうまいに生きよう、八百屋、魚屋のような、金儲かねもうけのための絵を葬むるんだ、真の絵はおれたちのなかにある」
おれの女房 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「なに構わん。どうせあすんどるんだから。しかし人間も遊んどる暇があるようでは駄目じゃな、君。ちっとなんぞ金儲かねもうけの口はないかい」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
兵右衛門へいゑもんがかたにはかゝることゝは露しらず、本妻と下女げぢよ修羅しゆら苦患くげんをたすけんと御出家ごしゆつけがたの金儲かねまうけとなりけるとなり。
案頭の書 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
空嘯そらうそぶける侯爵「金儲かねまうけのことなら、我輩わがはいの所では、山木、チト方角が違ふ様ぢヤ——新年早々から齷齪あくせくとして、金儲かねまうけも骨の折れたものぢやの」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
世界中のインテリはみんな一種のコスモポリタン式エゴイストですからね。そうですそうです……貴女と握手すれば随分大きな金儲しごとが出来ます。
焦点を合せる (新字新仮名) / 夢野久作(著)