“金色”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こんじき74.2%
きんいろ20.6%
きんしょく1.7%
コンジキ1.4%
きんしよく1.0%
かねいろ0.3%
きん0.3%
ごんしよく0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
世間せけん人々ひとびとは、このうわさをみみにするとおおさわぎでありました。そこにもここにも、あつまって金色こんじきうおはなしをしたのであります。
金の魚 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ある青年せいねんは、毎日まいにちのように、そらたかく、金色きんいろとりんでゆくのをながめました。かれは、それを普通ふつうとりとはおもいませんでした。
三つのかぎ (新字新仮名) / 小川未明(著)
太陽はケープルトン調馬場の彼方に沈みかけて、眼前のゆるやかな傾斜を持つ平原は金色きんしょくに染まり、枯れ羊歯や茨のある部分は濃いばら色がかった褐色に燃えた。
やがて金色コンジキ雲氣ウンキは、次第に凝り成して、照り充ちた色身シキシン——ウツし世の人とも見えぬ尊い姿が顯れた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
ほがらかに秋の気澄みて、空の色、雲の布置ただずまひにほはしう、金色きんしよくの日影は豊に快晴を飾れる南受みなみうけの縁障子をすかして、さはやかなる肌寒はださむとこ長高たけたかせたる貫一はよこたはれり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
と手に取上げて熟々よく/\見ると、唐真鍮とうしんちゅう金色かねいろびて見えまする。が、深彫ふかぼりで、小日向服部坂深見新左衞門二男新吉、と彫付けてある故
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
金色きんの 葉の おごそかに
秋の瞳 (新字旧仮名) / 八木重吉(著)
めた時は、高いが椽に黄金色ごんしよくの震動を射込んでゐた。枕元まくらもとには新聞が二枚揃えてあつた。代助は、門野が何時いつ、雨戸をいて、何時いつ新聞をつてたか、まるで知らなかつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)