“枕元”の読み方と例文
読み方割合
まくらもと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
枕元まくらもとには薬瓶くすりびん、薬袋、吸呑すいのみ、その他。病床の手前にはきり火鉢ひばちが二つ。両方の火鉢にそれぞれ鉄瓶がかけられ、湯気が立っている。
冬の花火 (新字新仮名) / 太宰治(著)
と云いながら布団を頭からかぶっていたが、だんだん暴れ方が激しくなるので、しまいに首をむっくりもたげて枕元まくらもとの電燈の鎖を引いた。
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「もう何時なんじ」とひながら、枕元まくらもと宗助そうすけ見上みあげた。よひとはちがつてほゝから退いて、洋燈らんぷらされたところが、ことに蒼白あをじろうつつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)