“枕邊”のいろいろな読み方と例文
新字:枕辺
読み方割合
まくらべ50.0%
まくらもと37.5%
ここ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いふことが此世の餘波なごりなみだしめ枕邊まくらべは雨にみだれし糸萩いとはぎながれにしづむばかりなり然ば男乍をとこながらも吉兵衞は狂氣きやうきの如くなげきつゝかくまで妻のかほやせて昔にかはあはれさよとおつる涙を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ふと目が覺めると、消すを忘れて眠つた枕邊まくらもとの手ランプの影に、何處から入つて來たか、蟋蟀こほろぎが二匹、可憐な羽を顫はして啼いてゐる。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
氣の付しと見ゆるに藥今すこしといふ聲その枕に聞えて、まだ魂の極樂にや遊ぶ、いづれ人間の種ならぬ女菩薩枕邊ここにおはしましけり
暗夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)