“落”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
52.6%
おと18.0%
おち13.6%
おつ4.1%
おっ3.4%
おっこ1.8%
さげ1.0%
らく0.8%
おつこ0.3%
おとし0.3%
(他:24)4.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“落”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸43.5%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)29.7%
文学 > 日本文学 > 小説 物語8.0%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
これ普通ふつう塲所ばしよなら、かゝる死地しちちても、鐵車てつしやをば此處こゝ打棄うちすてゝ
しづかなそらをぢり/\とうつつてかたぶいたかとおもふと一さんちはじめた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
さうすると卯平うへい與吉よきちあたまうへつて菓子くわしあたまおとされる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
きまりの魚軒さしみふと、だいぶ水氣立みづけだつたとよりは、あせいて、かどおとして
祭のこと (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
茶屋ちやゝうらゆく土手下どてした細道ほそみちおちかゝるやうな三あほいでけば
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
そして何だかがっかりしたが、ようやおちついて来ると、□□さんと自分の苗字をいわれたのがひどく気になった。
観画談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
又は露多き苔道こけみちをあゆむに山蛭やまびるひいやりとえりおつるなど怪しき夢ばかり見て覚際さめぎわ胸あしく
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
光の海のやうに明るい雲なき西の空には、燃えおつる火の玉のやうな晩秋の太陽が、中央山脈の上に低く沈みかけてゐた。
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)
井戸を掘って水が出る以上、地面の下は水でなければならない、地面の下が水である以上、地面はおっこちなければならない。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
數「いや、びちゃ/\おっこっても宜しい、急に一時いちじに片を附けなければならんのだ、さ書け書かんかえ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
茂「此の間中独身者ひとりもので居るから、棚から物を卸そうとすると、砂鉢すなばちおっこって此様こんなに疵が付いたのさ」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「お狐をおっことして、尻尾が欠けると、ちょいと振り向いたっきり、拾い上げようともせずにサッサと行ってしまった——なるほど、こいつは可怪しいや」
なにをしゃべったかわからないままに、やっとのことにさげだけつけると、ろくすっぽお辞儀もしないでそのまま楽屋へ飛び下りてきた。
寄席 (新字新仮名) / 正岡容(著)
ハッと吐胸を突かれたときはもう遅く、あれよあれよといううちにとんとんと噺は運ばれ、やがてアッサリさげまで付けられてしまった。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
明治二十四年には保は新居を神田仲猿楽町五番地にぼくして、七月十七日に起工し、十月一日にこれをらくした。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
かしらもたげて、の一らく別天地べツてんち親仁おやぢ下手したでひか
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
わしかきのぼんなてたんだつけが、おつこつたからけてつてたら、めえつゝけつちやつて
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
本當ほんたう此處こゝちや毎日まいんちのやうにからおつこつたつち怪我人けがにんんだよまあ
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
琴柱ことじにも使われましたが、三絃さんげんの盛んな頃はそれに使うばちの需要がおびただしいのでしたから、撥おとしが根附の材料に多く使われたのですが、低級の人が用いるので、名のある人たちが、皆良質の品を厳選したのは無論のことでしょう。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
すなわちかたわらなる一閑張いっかんばりの机、ここで書見をするとも見えず、帙入ちついりの歌の集、蒔絵まきえ巻莨入まきたばこいれ、銀の吸殻おとしなどを並べてある中の呼鈴をとんと強く、あと二ツを軽く、三ツ押すと、チン、リンリンリン——と鳴る、ばたばたと急いで来て、
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
内容を知るには、恋する男女の間に割込んで、親しく其恋を観察するに限るが、恋する男女が其処らにおッこちても居ない。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「ヘン嫌いどころか好きも好き、足駄あしだ穿いて首ッ丈と云う念の入ッたおッこちようだ。すこ水層みずかさが増そうものならブクブク往生しようと云うんだ。ナア内海」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
いりつ日の照りきはまれば何がなし小鳥岬をいま放れたり
雲母集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
君たちが昏睡におちいると、僕は君と恒子さんとをならばせ、それから、僕は恒子さんのわきに横になろうと思う。そうすれば僕と君とは恒子さんをはさんで死ぬことになるのだ。
ある自殺者の手記 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
「何あ、おっこってるんだてよ?」
三人の百姓 (新字新仮名) / 秋田雨雀(著)
かさあつちのがひどへんおとだとおもつてうちにやおつこちんなえゝもんで
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
井戸ゐどおつことしたくぬぎ梯子はしごけてもれめえか」
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
既に曲者が書たとすれば藻西太郎が自分で自分の名を書附ける筈は無いから」生田はあたか伯楽はくらくの見おとされたる千里の馬の如く呆れて其顔を長くしつ「是は驚た、あゝ美術心が有ても駄目だ、余り旨く遣過やりすぎても無益の事だ、貴方はだあの老人が左得手ひだりえて
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
これすなわち清行のいわゆる「諸国の百姓課役を逃れ、租調をのがるゝ者、私に自ら髪をおろし、猥りに法服を著く」とある者である。
又諸国の百姓課役を逃れ、租調をのがるゝ者、私に自ら髪をおろし、猥りに法服を著く。
先刻さっきおッこちるはずみに柄杓を……おや柄杓も此処におや/\巡礼も此処におッこちてる……
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
私を女と思って居やアがって、無闇と人の頬片ほッぺた髭面ひげつらこすり附けやアがって……おや笠を落してしまった、仕様が無いなア……おや笠は此処におッこちてる
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「ねえ、かあさん! わたしにいさんのあたまって、おッことしちまったの!」
やいお瀧、てめえ四万に居やアがった時に何と云った、瀧川左京と云う旗下のむすめでございますが、兄にだまされてと涙をこぼしたをに受けて、わしは五十円と云う金を出し、汝を身請して橋場の別荘へ連れてッて
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
殊に又之を殺せば日頃憎しと思う藻西は死し老人の身代しんだいは我愛する美人倉子の持参金と為りて我が掌底たなそこころがり込む訳なれば承知したるも無理ならず。
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
「君が家の黄葉もみぢの早くりにしは時雨の雨に沾れにけらしも」(巻十・二二一七)という歌があるが平板でこの歌のように直接的なずばりとしたところがない。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
さて、お妻が、流れも流れ、おっこちも落ちた、奥州青森の裏借屋に、五もくの師匠をしていて、二十はたちも年下の、炭屋だか、炭焼だかの息子と出来て、東京へ舞戻り、本所の隅っ子に長屋で居食いをするうちに、この年齢としで、馬鹿々々しい、二人とも、とやについて、どっと寝た。
開扉一妖帖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
北向八幡の境内の蓮池にはまつた時に濡れた着物を干した銀杏いちやうの木であつたり、中寺町のお寺の境内の蝉の色を隠した松の老木であつたり
木の都 (新字旧仮名) / 織田作之助(著)
御食みけむかふ南淵山みなぶちやまいはほにはれる斑雪はだれのこりたる 〔巻九・一七〇九〕 柿本人麿歌集
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
おまへの心は天地の声を、聞きもらすこともなかつたゆゑに。
是等これら石鏃せきぞくは鳥獸獵のさい射損ゐそんじて地にちたるものなるべく、其存在の事實じじつは、如何にコロボックルが鳥獸捕獲ほくわくの爲め高山に登りし事有るかを告ぐるものたり。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
さう言ふ木や水で死ぬのは、躰を傷け、血をアヤさぬ死に方で、禁忌を犯さぬ自殺法なのです。
真間・蘆屋の昔がたり (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「モ、モ、モシ、……シタカタ。……オタスクダサアイ。……ガチギレソーダ。……アア……チル、……チル……」