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落
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おっこ
ふりがな文庫
“
落
(
おっこ
)” の例文
あんな
児
(
こ
)
に限って、そりゃきっと夢中になって、お前さんの事なんざ
落
(
おっこ
)
として、お宝を拾うから、とそのお前さん
謀
(
はかりごと
)
、計略?
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「やあ、太郎さんの独楽は溝の中へ
落
(
おっこ
)
ちた。」と
囃
(
はや
)
しましたから太郎は口惜しがって、泥に汚れたのを草の葉で拭きとって
稍々
(
やや
)
力を入れて廻す。
百合の花
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「お狐を
落
(
おっこ
)
として、尻尾が欠けると、ちょいと振り向いたっきり、拾い上げようともせずにサッサと行ってしまった——なるほど、こいつは可怪しいや」
銭形平次捕物控:008 鈴を慕う女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
茂「此の間中
独身者
(
ひとりもの
)
で居るから、棚から物を卸そうとすると、
砂鉢
(
すなばち
)
が
落
(
おっこ
)
って
此様
(
こんな
)
に疵が付いたのさ」
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
その楽しみが実はこちらの空隙になっていることにはなかなか気附かぬもので私が何の気もなく椅子を動かしたり断裁機を廻したりしかけると不意に金槌が頭の上から
落
(
おっこ
)
って来たり
機械
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
▼ もっと見る
「そうですか」光君はポツンと
落
(
おっこ
)
ちたような返事をした。
錦木
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
「早く来い、早く来い……面白いものが
落
(
おっこ
)
ってるぞ!」
三人の百姓
(新字新仮名)
/
秋田雨雀
(著)
落
(
おっこ
)
ちようもんならそれっきりです——
淵
(
ふち
)
や瀬でないだけに、
救助船
(
たすけぶね
)
とも
喚
(
わめ
)
かれず、また叫んだ
処
(
ところ
)
で、人は
串戯
(
じょうだん
)
だと思って、笑って見殺しにするでしょう、
泳
(
およぎ
)
を知らないから
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と
善
(
よ
)
い人だけに
逆
(
のぼ
)
せ上り、ずぶ濡れたるまゝ栄町の宅へ帰り、何うやら斯うやら身体を洗い、着物を着替えたが、
袂
(
たもと
)
から
鰌
(
どじょう
)
が飛出したり、髷の間から
田螺
(
たにし
)
が
落
(
おっこ
)
ちたり致しました。
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
ハッと思うと、私の身体はまん円い物の上へどしゃりッと
落
(
おっこ
)
ったのだ。はてな—ふわふわする。何ァんだ。他愛もない地球であった。私は地球を胸に抱きかかえて大笑いをしているのである。
夢もろもろ
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
「面白いものが
落
(
おっこ
)
ってるよ。」
三人の百姓
(新字新仮名)
/
秋田雨雀
(著)
市「
打込
(
ぶちこ
)
んだと云って、先で
己
(
おら
)
に
打
(
ぶ
)
って掛るから己だって黙っては
居
(
お
)
られねえから、手エひん
捻
(
ねじ
)
って突いたら、向うの野郎逆蜻蛉を
打
(
う
)
って
落
(
おっこ
)
ちたので、
私
(
わし
)
が
打落
(
ぶちおと
)
したのではねえ」
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
剃毛
(
そりげ
)
の
溜
(
たま
)
った土間へころりと
落
(
おっこ
)
ちたでさ——
兇状持
(
きょうじょうもち
)
には
心
(
しん
)
から
惚
(
ほ
)
れて
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
金を持ってるから出せなんと云って私の
頬片
(
ほっぺた
)
を
嘗
(
な
)
めやアがったから、
其奴
(
そいつ
)
の
横面
(
よこつら
)
を
打
(
ぶ
)
った処が、脇差を抜いたから、私は一生懸命に泥坊/\と云って逃げる途端に、足を踏外して此処へ
落
(
おっこ
)
ちたんだ
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
落
常用漢字
小3
部首:⾋
12画
“落”を含む語句
落着
落籍
洒落
墜落
落葉松
陥落
部落
落胆
落魄
落付
落下傘
落花
落下
零落
落人
落葉
破落戸
聚落
落日
洒落気
...