“囃”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はや90.4%
はやし7.8%
ばや1.1%
ばやし0.5%
はやす0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
遠くから私のほうをちらちら見ては何やらささやき合い、そのうちに、わあいと、みんな一緒に声を合せて、げびたはやしかたを致します。
千代女 (新字新仮名) / 太宰治(著)
そしてにぎやかなはやしの音につれて、シャン、シャンと鳴る金棒かなぼうの音、上手かみてから花車だしが押し出してきたかのように、花魁道中おいらんどうちゅうしてきた。
間諜座事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
牛にひかせた見上げるような金ピカの屋台車の下を贅沢な縮緬ちりめんの幕で囲って、町内の師匠やお囃子はやし連が夢中になってチャッチャッチキチと馬鹿ばやし。
部屋中がグルグル廻転し、耳のそばで馬鹿ばやしがチャンチャン囃し立てている中で、何かうるさく、彼女のくびまといつくものがあった。
江川蘭子 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
そこへ中央天文台にやってある根賀地はやすが一枚の天文写真を持って入って来た。その写真は私の気に入らなかった。
空中墳墓 (新字新仮名) / 海野十三(著)