“狸囃子”の読み方と例文
読み方割合
たぬきばやし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
福村は気をつけていたけれども、その晩は狸の足音は聞えない代りに、遠からぬところで狸囃子たぬきばやしの音が起るのを聞きました。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
それがネ親分、昨夜ゆうべ狸囃子たぬきばやしがひどくて、どうしても寝付かれなくって弱ったくらいですから、暁方あけがたになってぐっすり寝込んだのでございましょう。
なにしろ舞台がこんな所で、ふくろの鳴き声や狸囃子たぬきばやし鳴物なりものじゃあ、しんみりしたお芝居にゃあなりませんけれど、漫才の掛合かけあいだと思えばいいでしょう。
影:(一幕) (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)