“暁方”のいろいろな読み方と例文
旧字:曉方
読み方割合
あけがた96.4%
あけかた1.8%
あかつきがた1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
暁方あけがた目を覚すと霧が間近の木から木へ鼠色の幕を張り渡していた。夜中に焚火の煙だと思ったのは矢張やはりこの霧であったかも知れない。
秋の鬼怒沼 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
家が広いので、奥へは主人の平太夫、お勝手の側の居間にはお琴が一人、ガラッ八は店を直して格子をはめた表の部屋に宵から暁方あけかたまでもぐり込むことになったのです。
顔を洗ふべく、静かに井戸にちかづいた自分は、敢てかしましき吊車の音に、この暁方あかつきがたの神々しい静寂しづけさを破る必要がなかつた。
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)