“暁”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方(ふりがな)割合
あかつき48.5%
あけ18.9%
さと15.9%
9.9%
あけがた1.3%
アカツキ1.3%
あかとき0.9%
あけぼの0.4%
あした0.4%
ぎょう0.4%
(他:5)2.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“暁”を含む作品のジャンル比率
社会科学 > 風俗習慣・民俗学・民族学 > 伝説・民話[昔話]33.3%
文学 > 日本文学 > 小説 物語3.9%
文学 > 日本文学 > 詩歌2.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
それも無理のない話で、博士のくわだてた第二期計画の日は、実にその翌日のあかつきかけて決行されるのであったから。
国際殺人団の崩壊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
春とはいえどもあかつきは寒い、奥歯をかみしめかみしめチビ公は豆腐とうふをおけに移して家をでなければならないのである。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
満身の汗は、寝衣ねまき湿うるおしていた。破戸やれどの隙間洩る白い光は如月きさらぎあけに近い残月であった。
剣の四君子:04 高橋泥舟 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
丘のうえにはあけ明星みょうじょうが、まだはっきり光っていた。すべての人影が去った後で、そこへ飛び出した伊織は、
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかも私達は往々その悲しい結果をさとらないのみか、かくの如きはあらねばならぬ須要しゅようのことのように思いなし易い。
惜みなく愛は奪う (新字新仮名) / 有島武郎(著)
しかしわたくしは後に茶山の柬牘かんどくを読むこと漸く多きに至つて、その必ずしもさうでなかつたことをさとつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
明くれば三月二十六日である。ゆうべの雨かぜもけ方からからりと晴れて、きょうはぬぐったような青空を見せていた。
半七は町内の湯屋へ行って、け方からの小雨こさめのなかを帰って来ると、格子の内に女の傘と足駄あしだが見いだされた。
半七捕物帳:64 廻り灯籠 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
といってもあけがたに薄っすりと陽の光りがさしこんでくる位の明るさだった。
火葬国風景 (新字新仮名) / 海野十三(著)
思いつかれるばかりで、ついあけがたまで目も合いません。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
春眠シユンミンアカツキヲ覚エズ——の春の朝でもあるが、義貞はすかっとした上機嫌で、近侍にたいする語調まで快活だった。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
市松は、むっくり身を起したが、春眠アカツキヲ覚エズ——といったように、渋そうな眼をこすりながら、
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あかとき夜烏よがらす鳴けどこの山上をか木末こぬれうへはいまだ静けし 〔巻七・一二六三〕 作者不詳
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
児等こらしあらば二人ふたりかむをおきくなるたづあかときこゑ 〔巻六・一〇〇〇〕 守部王
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
その時、水平線がみるみるふくれ上がって、うるわしいあけぼのの息吹が始まった。波は金色こんじきのうねりを立てて散光を彼女の顔に反射した。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
供ふる華に置く露の露散るあしたく香の煙の煙立つ夕をとくも来れと待つ間、一字三礼妙典書写の功を積みしに、思ひ出づるも腹立たしや、たゞに朕が現世の事を破りしのみならず、また未来世の道をも妨ぐる人の振舞、善悪も邪正もこれ迄なりと入つたる此道、得たる此果
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
桑生そうせい泝州そしゅうの生れであって、名はぎょうあざな子明しめいおさない時に両親に死別れて紅花埠こうかほという所に下宿していた。
蓮香 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
ふはりと隣家の破風はふかすめてかもめが一つ浮いて出た。青み初めた空から太陽がわづかに赤いうろこを振り落した。まじめな朝が若いごぜんと交代する。
(新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
読書界の人々が果してこれを歓迎して下さるか、あるいは嫌厭せられるか、はたまた風馬牛に遇せらるるか、いわゆる知らぬは亭主ばかりでそれは私のとり得ん所だが、私は今この書を世に公にするからには成るべく一般に読んで頂きたいと悃願こんがんする。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
叱る心をさとりてか犬は再び寝台の下に隠れたれども、お少しでも女主人の危きを見れば余等二人に飛附ん心と見え暗がりにて見張れるまなこあたか二個ふたつの星の如くに光れり
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
それはもうよあけであった。歩いているうちに女はもしかすると棄てた児に心をかれて探しに往ったのではあるまいかと思いだした。廷章は村はずれの児を棄てた場処へ足を向けた。
竇氏 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
日の出以前のあのドオウンの気配は、決して爽快そうかいなものではない。
犯人 (新字新仮名) / 太宰治(著)