“暁”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方割合
あかつき51.0%
あけ18.3%
さと14.8%
9.5%
あけがた1.1%
アカツキ1.1%
あかとき0.8%
あけぼの0.4%
あさ0.4%
あした0.4%
ぎょう0.4%
ごぜん0.4%
0.4%
さとり0.4%
よあけ0.4%
ドオウン0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
春眠を覚えず、所々に啼鳥を聞く——朝寝をするに一番いい時。七時すぎ八時近くなっても武蔵は起出て来ない。亭主太郎左衛門
巌流島 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
平山はきのふ七つに、小者多助雇人弥助を連れて大阪を立つた。そして十二日目の二月二十九日に、江戸の矢部がに着いた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
社会政策上にも甚だ不利益である所以をらしめ、ついにはこれらの語をして、永久に死語たらしめたい希望を有しているのである。
「ところで、此辺は武家屋敷ばかりで、容易に眼は届くまいが、今朝けてから間もなく此辺に荷車が居た筈だが、訊いておくれ」
余儀なく寐返りを打ち溜息をきながら眠らずして夢を見ている内に、一番い二番鶏が唱い、漸く近くなる。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
但シ此ノ通信発覚ノハ直チニ殺サルベシ。予ノ一身上ノコトハ其筋ノ好意ニヨリテ、自宅ヘ一報ヲ乞ウ。予ハ決死ノ覚悟ヲ以テ通信ヲ行ワム。
壊れたバリコン (新字新仮名) / 海野十三(著)
醜霍公鳥のうらがなしきに」(巻八・一五〇七)は同じく家持の作だから同じ傾向のものとるべく
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
その時、水平線がみるみるれ上がって、しいの息吹が始まった。波は金色のうねりを立てて散光を彼女の顔に反射した。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
今夜で、その満七日ではありませんか。——もう夜半をすぎていますから、八日のです。めないうちに、召上がってください、そして、力を
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
辿る/\も闇き世を出づべき道に入らんとて、へと伸ぶる呉竹の直なる願を独り立て、し望みは思ひ絶つ其麻衣ひきまとひ、供ふる華に置く露の露散る
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
桑生泝州の生れであって、名は子明い時に両親に死別れて紅花埠という所に下宿していた。
蓮香 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
ふはりと隣家の破風めてが一つ浮いて出た。青み初めた空から太陽がわづかに赤いを振り落した。まじめな朝が若いと交代する。
(新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
風馬牛に遇せらるるか、いわゆる知らぬは亭主ばかりでそれは私のとり得ん所だが、私は今この書を世に公にするからには成るべく一般に読んで頂きたいと悃願する。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
余等二人に噛附んとするなるし、倉子は一声に「これ、プラト、怒るのじゃ無いよ、此お二人は恐しい方じゃ無いから」と、叱り附る、叱る心をてか犬は再び寝台の下に隠れたれども
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
それはもうであった。歩いているうちに女はもしかすると棄てた児に心をかれて探しに往ったのではあるまいかと思いだした。廷章は村はずれの児を棄てた場処へ足を向けた。
竇氏 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
日の出以前のあのの気配は、決して爽快なものではない。
犯人 (新字新仮名) / 太宰治(著)