“暁斎”の読み方と例文

読み方	割合
ぎょうさい	100.0%

ぎょうさい

君はまた余に惺々（しょうじょう）暁斎（ぎょうさい）の画譜（がふ）二巻を呉れた。惺々暁斎は平素猫（ねこ）の様につゝましい風をしながら、一旦酒をあおると欝憤（うっぷん）ばらしに狂態（きょうたい）百出当る可からざるものがあった。

みみずのたはこと (新字新仮名) ／ 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)

容斎（ようさい）の芳野、暁斎（ぎょうさい）の鴉（からす）、その外いろいろな絵を見せられた。それについて絵の論が始まった。

車上の春光 (新字新仮名) ／ 正岡子規(著)

劇壇において芝翫（しかん）、彦三郎（ひこさぶろう）、田之助（たのすけ）の名を挙げ得ると共に文学には黙阿弥（もくあみ）、魯文（ろぶん）、柳北（りゅうほく）の如き才人が現れ、画界には暁斎（ぎょうさい）や芳年（よしとし）の名が轟（とどろ）き渡った。境川（さかいがわ）や陣幕（じんまく）の如き相撲（すもう）はその後（ご）には一人もない。

銀座 (新字新仮名) ／ 永井荷風(著)

“暁斎（河鍋暁斎）”の解説

河鍋 暁斎（かわなべ きょうさい、1831年5月18日〈天保2年4月7日〉 - 1889年〈明治22年〉4月26日）は、幕末から明治にかけて活躍した浮世絵師、日本画家。号は「ぎょうさい」とは読まず「きょうさい」と読む。それ以前の「狂斎」の号の「狂」を「暁」に改めたものである。
明治3年（1870年）に筆禍事件で捕えられたこともあるほどの反骨精神の持ち主で、多くの戯画や風刺画を残している。狩野派の流れを受けているが、他の流派・画法も貪欲に取り入れ、自らを「画鬼」と称した。
(出典:Wikipedia)

暁	常用漢字 中学 部首:⽇ 12画
斎	常用漢字 中学 部首:⽂ 11画