“境川”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さかいがわ60.0%
さかいかわ20.0%
さかひがは20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
通りがかりの人に道を尋ねると、左へ行けばやがて境川さかいがわ、右へ行けば直ぐに稲荷前いなりまえの停留場へ出るのだというのである。
元八まん (新字新仮名) / 永井荷風(著)
劇壇において芝翫しかん彦三郎ひこさぶろう田之助たのすけの名を掲げ得ると共に、文学には黙阿弥もくあみ魯文ろぶん柳北りゅうほくの如き才人が現れ、画界には暁斎きょうさい芳年よしとしの名がとどろき渡った。境川さかいかわ陣幕じんまくの如き相撲はその後には一人もない。
銀座界隈 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
梅ヶ谷もこゝにて其運命を終りたり、境川さかひがはも爰にて其運命を定めたり、およそ爰に登り来るもの、必らず又た爰を去らざる可からず。この世界には永久の桂冠あると共に、永久の義罰あり。
国民と思想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)