“暁湖”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぎょうこ50.0%
げうこ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
楽真院は茝庭さいてい、安良は暁湖ぎょうこで、ならびに二百俵の奥医師であるが、彼は法印、これは法眼になっていて、当時くらの分家が向柳原むこうやなぎはらの宗家の右におったのである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
任命は若年寄わかどしより大岡主膳正しゅぜんのかみ忠固ただかたの差図を以て、館主多紀安良あんりょうが申し渡し、世話役小島春庵しゅんあん、世話役手伝勝本理庵りあん熊谷くまがい弁庵べんあんが列座した。安良は即ち暁湖ぎょうこである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
狩谷氏では隠居棭斎が五十四歳、戸主懐之くわいしが二十五歳であつた。多紀氏では矢の倉の茝庭さいていが三十四歳、向柳原むかうやなぎはらの宗家は前年柳沜りうはんが歿して、暁湖げうこの世になつてゐた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)