“主膳正”の読み方と例文
読み方割合
しゅぜんのかみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
初て往った頃は、前田家が宰相慶寧よしやす、伊達家が亀三郎、牧野家が金丸かなまる、小笠原家が豊千代丸とよちよまる、黒田家が少将慶賛よしすけ、本多家が主膳正しゅぜんのかみ康穣やすしげの時であっただろう。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
主膳正しゅぜんのかみ織部正おりべのかみ、大炊頭、従四位下に叙任され、寺社奉行、大阪城代、京都所司代を経て老中首座となる。大阪城代在任中、天保八年大塩平八郎の騒擾事件があったが、善処よく平定せしめた。
(新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
任命は若年寄わかどしより大岡主膳正しゅぜんのかみ忠固ただかたの差図を以て、館主多紀安良あんりょうが申し渡し、世話役小島春庵しゅんあん、世話役手伝勝本理庵りあん熊谷くまがい弁庵べんあんが列座した。安良は即ち暁湖ぎょうこである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)