“安良”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あんりょう50.0%
あんりやう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そしてこれと同時に、総裁二人ににん、校正十三人、監理四人、写生十六人が任命せられた。総裁は多紀楽真院法印、多紀安良あんりょう法眼ほうげんである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
任命は若年寄わかどしより大岡主膳正しゅぜんのかみ忠固ただかたの差図を以て、館主多紀安良あんりょうが申し渡し、世話役小島春庵しゅんあん、世話役手伝勝本理庵りあん熊谷くまがい弁庵べんあんが列座した。安良は即ち暁湖ぎょうこである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
此年の武鑑を検するに、向柳原むかうやなぎはらの多紀宗家は「多紀安常、父安良、御医師方子息」と記してある。安良あんりやう暁湖元昕げうこげんきん、其子安常は棠辺元佶たうへんげんきつである。元佶は実は暁湖の季弟である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)