“二人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふたり93.8%
ににん4.1%
ふたあり0.7%
ふたかた0.5%
さし0.2%
ふたたり0.2%
ふたん0.2%
ほたり0.2%
フタリ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
南洋なんようのあまり世界せかいひとたちにはられていないしまんでいる二人ふたり土人どじんが、難船なんせんからすくわれて、あるみなといたときでありました。
幸福に暮らした二人 (新字新仮名) / 小川未明(著)
抜刀ぬきみの両人、文治のうしろより鋭く切掛けました。其の時早く文治は前に押えた腕を捩上ねじあげ、同役二人ににん振下ふりおろす刀の下へ突付けました。
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
黒い頭で下はふさがっている上から背伸せえのびをして見下みおろすと、はすに曲ってるむこうの石垣の角から、こん筒袖つつそでを着た男が二人ふたあり出た。あとからまた二人出た。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「……唯今、お迎いに出ます処で。……どうもね、小路の入口に、妙なお上りさんがお二人ふたかたと思いましたよ。」
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
二人さしの方が好ましい、他人は出しゃばらないでくれ、というやつですな。ラズーミヒン君のは見当ちがいだし、それに門外漢ですよ。
しら梅や二百六十二人ふたたり女王によわうにいます王禄の庭
舞姫 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
めえ二人ふたんで行ぎあ、おっかねえこともあんめえもん……
禰宜様宮田 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
林「成程どうも…しかしおけくさんはわし二人ほたり差向さしもかいでは酒を飲まねえと思いやすよ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
作家サッカドウシハ、片言満了ヘンゲンマンリョウ貴作キサクニツキ、御自身ゴジシン再検サイケンネガイマス。真偽看破シンギカンパ良策リョウサクハ、一作イッサクウシナエシモノノフカサヲハカレ。「二人フタリコロシタオヤモアル。」
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)