“紺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こん98.9%
1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いえ、……お恥しいわけですが、ちょっと、事情わけがあって、この春から柳ばしのおこんねえさんの家に、仕込みに預けてありますんで」
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ノウノウと手足を伸ばしたついでに、枕元に掛けたこん背広の内ポケットから匕首拵あいくちごしらえの短刀を取出して仰向になったままさやを払ってみた。
冥土行進曲 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
見ると、の香のにおう法被はっぴの腰に、棕梠縄しゅろなわを帯にむすんで、それへはさみをさした若いいなせな植木屋である。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)