“棕梠縄”の読み方と例文
旧字:棕梠繩
読み方割合
しゅろなわ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
盆栽でよく見かける恰好のいい黒槍の一尺ほどのものが、棕梠縄しゅろなわで枝をたわめられたまま岩間に生えている。植木屋の仕業に相違あるまい。
奥秩父の山旅日記 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
そのおそろしい剛力ごうりきに、空井戸の車はわれて、すさまじく飛び、ふとい棕梠縄しゅろなわ大蛇おろちのごとくうねって血へどをいた影武者のからだにからみついた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
谷窪の家には、湧き水の出場所が少し変ったというので棕梠縄しゅろなわ繃帯ほうたいをした竹樋たけどいで池の水の遣り繰りをしてあった。
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)