“しゅろなわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
棕梠縄58.3%
棕櫚縄41.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
谷窪の家には、湧き水の出場所が少し変ったというので棕梠縄しゅろなわ繃帯ほうたいをした竹樋たけどいで池の水の遣り繰りをしてあった。
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
広い野原のまん中に大きな平石があって、それを引きのけて見ると下に穴があり、一本の棕梠縄しゅろなわの綱が垂れている。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
たヾ、二尺五六寸有らんかと思はれし、棕櫚縄しゅろなわつきの生担いけたごを、座右に備へし男も有りしが、これ等は、一時の出来心とも言ひ難く、罪深き部類の一人なりしなるべし。
東京市騒擾中の釣 (新字旧仮名) / 石井研堂(著)
紺の香のにおう法被はっぴの上から、棕櫚縄しゅろなわを横ちょにむすんで、それへ鋏をさした植木屋のあにイ——見なれない職人が、四、五日前から、この不知火御殿しらぬいごてんといわれた壮麗な司馬の屋敷へはいって
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)