“兄”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
にい37.8%
あに32.3%
あん6.6%
けい5.5%
あにき3.0%
あにい2.8%
1.9%
1.7%
1.4%
あい1.4%
(他:20)5.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“兄”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸64.5%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)17.3%
文学 > 日本文学 > 小説 物語5.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
あのお前達まへたち伯父おぢさんが、とうさんには一番いちばん年長うへにいさんにあたひとです。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
「もし、おかねとしたら、にいさんのところへいってくるのだよ。」と、北川きたがわくんは、いっていました。
笑わなかった少年 (新字新仮名) / 小川未明(著)
チベットの最高僧を師とす ところがここに最もよい教師というのは前大蔵大臣のあにさんでチー・リンボチェという方がある。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
それは、あにかねあずけておいた銀行ぎんこうがつぶれて、みんなかねをなくしてしまったことであります。
くわの怒った話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「ヨーギ。天王寺さ行って、糯米もちごめ買ってうちゃ。あんつあんさ、百合ゆりぶかしでもしてせべし。」
土竜 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
おらも、あんつあんと行ぐは。」と一人で土をいじくって遊んでいたよしが、土煙の中から飛び出してヨーギの方へ駈けて行った。
土竜 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
けいそう阿甥あせい阿姪あてつ、書生など三階総出の舞台の中央にすつくと突立つゝたつ木強漢(むくつけをとこ)。
燕尾服着初めの記 (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
鈍き空に懸れり、けいを招じて驚嘆の叫び承わり度候、山を見ては、兄を思う、昨日今日の壮観黙って居られず
雪の白峰 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
あにきの子丈あつて、中々なか/\けないな。だから今チヨコレートをましてるからいぢやないか」
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
わっしに、今日はあにきの機嫌はどうだなんて、よくおっしゃってたものですよ、それが昨年の暮比からみょうに黙りこんで
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「危険な深淵! さうです。貴君のおあにいさんが、誤つて陥つた深淵へ貴君までが、同じやうに陥ちようとしてゐるのです。」
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
彼奴あいつを置いては宜しくありませんとおあにいさまに申し上げな、是から田中、藤田の両家へも廻文かいぶんを出して、時藏
いさま方が揃うておいでなさるから、お父っさんの悪口は、うかと言われますまい」これは前髪の七之丞が口から出た。
阿部一族 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「そうして見ると、わたしたちには親のかたきがありますね。いつかいさんと一しょにかたきを討とうではありませんか」といった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
此は、海岸の斎用水ユカハに棚かけ亘して、神服カムハタ織るたなばたつめ・オトたなばたつめの生活を、やや細やかに物語つて居る。
水の女 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
これは、海岸の斎用水ユカハに棚かけわたして、神服カムハタ織るたなばたつめ・オトたなばたつめの生活を、ややこまやかに物語っている。
水の女 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
れ、突ッ走って、分家のんちゃまを呼んで来う。河原の権叔父ごんおじにも、すぐ来てくれというて来るのじゃ」
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
——あら、やに無愛想ぶあいそうだね。またあのんちゃんのことでも考えてるんだろ。
巴里の秋 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
「なして怖っかなぃ。お父さんも居るしあいなも居るし昼まで明りくてっても怖っかなぃごとぁ無いぢゃぃ。」
ひかりの素足 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
あいな、馬あ逃げる、馬あ逃げる。あいな、馬逃げる。」とうしろで一郎が一生けん命叫んでいます。三郎と嘉助は一生けん命馬を追いました。
風の又三郎 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
かれこのかみ大俣おほまたの王の子、曙立あけたつの王、次に菟上うがかみの王二柱。
亡父君ちちぎみのご遺言とはあるが、江夏には兄上がいるし、新野には外戚がいせき叔父しゅくふ劉玄徳りゅうげんとくがいる。もしこのかみ叔父しゅくふがお怒りの兵を挙げて、罪を問うてきたら何とするぞ」
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
世は斯くぞ宇多の宇迦斯うかし兄弟えおとあれど帰服まつろはずおとぞ仕へし
礼厳法師歌集 (新字旧仮名) / 与謝野礼厳(著)
去年が「甲戌きのえいぬ」すなわち「いぬの年」であったからことしは「乙亥きのとい」で「の年」になる勘定である。
自由画稿 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
肩から上の半分だけ、新しい灰を冠って、死人のように白くなっている、穂高山の方から、岳川が梓川の本流に突っ込んで来るところで、嘉代吉は若い男を振りかえって「あねそら(上)へ行けやい」とあごで指図しながら
谷より峰へ峰より谷へ (新字新仮名) / 小島烏水(著)
新「其様そんな大きな声をしてはいけねえやなあんにい仕方がねえな、お賤さん仕方がねえ貸しねえ」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
新「あんにい、先刻さっきの様に高声たかごえであんな事を云ってくれちゃア困るじゃアねえか、己はどうしようかと思った、表に人でも立って居たら」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ここに火遠理ほをりの命、そのいろせ火照ほでりの命に、「おのもおのも幸へて用ゐむ」とひて、三度乞はししかども、許さざりき。
天皇、小碓をうすの命に詔りたまはく、「何とかもみましいろせあしたゆふべ大御食おほみけにまゐ出來でこざる。もはらみましねぎ教へ覺せ」と詔りたまひき。
いろねの名は繩伊呂泥はへいろね、またの名は意富夜麻登久邇阿禮おほやまとくにあれ比賣の命、いろとの名は繩伊呂杼はへいろとどなり
「いゝえ! あの方の弟さんよ。おあにいさんは、帝大の文科にいらしつたのよ。」
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
その女君なんぞをお引き取りになられては、如何なものでございましょう? なんでも今は、お二人共、しょうとに当られる禅師ぜじの君の御世話になられ
ほととぎす (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
物申す の君は、
「いふ」で止めた例は、「赤駒を打ちてさ引き心引きいかなるせな吾許わがり来むと言ふ」(巻十四・三五三六)、「渋渓しぶたにの二上山にわし子産こむとふさしはにも君が御為に鷲ぞ子生こむとふ」(巻十六・三八八二)があるのみである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
「だから、にっちゃんがいつも云うとおりだろ?」
小祝の一家 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
「‥‥。」お君は笑つて返事がない。やがて、「去年の末、わたしの留守に、にイさんの病氣を親切に介抱してくれたさうです。」
泡鳴五部作:03 放浪 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
みあに八島士奴美の神、大山津見の神の女、名ははな知流ちる比賣にひて生みませる子、布波能母遲久奴須奴ふはのもぢくぬすぬの神。
そのみこのかみ比古由牟須美ひこゆむすみの王の御子、大筒木垂根おほつつきたりねの王、次に讚岐垂根さぬきたりねの王二柱。
「まあ。私またわんさんがしばらく見えないから、どうしたのかと思って……。」
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
顔の生白いこの写真屋は土地の言葉でいうわんさんで、来たてからの客であり、倉持とは比べものにもならないが、銀子のためには玉稼ぎょくかせぎに打ってつけの若い衆で、お神や仕込みの歓心を買うために、来るたびに土産物みやげものを持ち込み、銀子の言いなり放題に、そこらの料亭を遊び歩いていた。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
アニ若い衆は、すべて、若中を心の儘に左右し、随分威張つてゐた。
三郷巷談 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
山背の綴喜の宮に ものマヲす。わがの君は、涙含ナミダグましも——紀、わが兄を見れば——
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)