“兄樣”のいろいろな読み方と例文
新字:兄様
読み方割合
あにさま25.0%
あにいさま25.0%
にいさま25.0%
にいさん12.5%
あにさん12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
脊負せおほて渡り來りて河原にどつさりおろし女に向ひ今も道々いふ通り今夜の中女郎に賣こかす程に此己を兄樣あにさまとぬかしを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
お縫 お兄樣あにいさまが三年越し馴染んでおいでなさる吉原の遊女、大菱屋の綾衣とかいふのはのやうな女子をなごかえ。
箕輪の心中 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
もうおにかゝること一生いつしやう出來できぬので御座ござんするか、それはわたしわる御座ござりました、わたしわるいに相違さうゐござんせぬけれど、それは兄樣にいさまが、あにが、あゝれにもみませぬ
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
召物めしものれますとふを、いゝさまづさせててくれとて氷嚢こほりぶくろくちひらいてみづしぼ手振てぶりの無器用ぶきようさ、ゆきすこしはおわかりか、兄樣にいさんつむりひやしてくださるのですよとて
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
たすける事も出來できぬとは兄といはるゝ甲斐もなくくやし涙がこぼるゝと手をこまぬけば弟の十兵衞は眞實しんじつぞと思へばいとゞ氣のどくさに兄樣あにさんまでに御心配下されますな御心切を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)