“兄者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あにじゃ90.0%
あにじや10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もとよりです。懸命におさとしつかまつッた。けれど、耳にもかけるふうではない。……兄者あにじゃには、ここ数日、泣かんばかり出陣の儀を
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
I君は「次郎桜」の兄者あにじゃで、十七年前私共が千歳村へ引越す時、荷車引いて東京まで加勢に来てくれた村の耶蘇信者四人の其一人、本文に「角田つのだ勘五郎かんごろう息子むすこ
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
怜悧りこううまれ聞分きゝわけがあるから、三ツづつあひかはらず鶏卵たまごはせられるつゆも、いま療治れうぢとき不残のこらずになつてることゝ推量すゐりやうして、べそをいても、兄者あにじやくなといはしつたと、こらへてこゝろうち
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)