“時”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
とき62.7%
24.6%
どき6.9%
タイム2.2%
ころ0.6%
しきり0.4%
あいだ0.2%
かみ0.2%
しだ0.2%
0.2%
(他:8)1.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“時”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸32.3%
文学 > ロシア・ソヴィエト文学 > 小説 物語24.2%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)13.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
これは長安ちやうあんにゐたときから、台州たいしういたら早速さつそくかうとめてゐたのである。
寒山拾得 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
逢魔あふまときの薄暗がりより漸次しだいに元気衰へつ、に入りて雨の降り出づるに薄ら淋しくなりまさりぬ。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
今までむねつゝんでゐたうれしさを一き出すやうにはしやいだこゑおくさんの名をんだ。
(旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
思えばこう感じるのも死にかかっての一の事かも知れぬが、兎に角今までにこれ程感じた事はないから、己のためには幸福だ。
東町奉行所で、奉行跡部山城守良弼あとべやましろのかみよしすけが堀の手紙を受け取つたのは、あけ六つどき頃であつた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
一番いちばん橋手前はしてまへのをかしらにして、さかりどき毎日まいにち五六十ぽん出来できるので
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
今日ある如き所謂自由詩は詩としての第一条件を欠いている駄文学で、タイムの速い流れと共に、完全に抹殺さるべきものであると。
詩の原理 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
ギギギと、天井の遊体歯車の一個が活動しはじめると、何処かにかくれている鐘板しょうばんがジャンジャンとタイムの音を連震した。
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
義雄兄はまた幼少のころからもらわれて行ってその母方の家を継いだ。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
と是れから無理やりに權六の手をって、泥だらけの足のまゝ畳の上へ上げ、段々お千代母子おやこにも詫びまして、百両(此のころだから大したもので)取り出して台に載せ、
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
しきりやぶまへにある枇杷びは古木ふるき熊蜂くまばち可恐おそろしおほきをかけた。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
村雨むらさめまたしきりはら/\と、つゆしげき下草したぐさけつゝ辿たどると、むやうな湿潤しつじゆんみぎはがある。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
福建の山が見えたりかくれたりし、台湾の海はわずかなあいだにすぎる。
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)
ここに大長谷の王、そのかみ童男おぐなにましけるが、すなはちこの事を聞かして、うれたみ怒りまして、そのいろせ黒日子のもとに到りて、「人ありて天皇を取りまつれり。いかにかもせむ」とまをしたまひき。
おもわすれむしだくにはふくもつつしぬばせ 〔巻十四・三五一五〕 東歌
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
なお、「面形おもがたの忘れむしだ大野おほぬろにたなびく雲を見つつ偲ばむ」(同・三五二〇)も類似の歌であるが、この「国溢り」の歌が一番よい。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
戦のきあ、夏と冬の入りまじった時があるかんない、夏になったとて、衣裳換え出来ねえ時はあるし。
農村 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
「九日。晴。暮六時多度津へ著船。夫より乗馬に而御山みやま迄行。ときに三更前鞆屋ともや久右衛門に一泊。」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
後藤へはるならはるとあさ自分が出る前にいくらでも言ふひまがあるじやアないかと思ふと、銀之助は思はず
節操 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
譜本ふほんうたうたふやうに、距離きょり釣合つりあひちがへず、ひいふういて、みッつと途端とたん敵手あひて胸元むなもと貫通ずぶり絹鈕きぬぼたんをも芋刺いもざしにしようといふ決鬪師けっとうしぢゃ。
色斯おどろきてがり、かけって後くだる。曰く、山梁さんりょう雌雉しちよいかなよいかなと。子路これむかえば三たびはねひろげてつ。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
リューセンシオーの婚禮以來こんれいいらいぢゃによって、すぐはなさきにペンテコスト(祭日)がたとして、二十五ねん、あのをり被假面かぶったのぢゃ。
中尉は、を、六角の眼でじいッと睨みつけていた。
武装せる市街 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
此の序・破・急は、一面から見ればテンポの速さの原則であり、また他の一面から見れば、表現の密度の原則である。
演出 (新字旧仮名) / 野上豊一郎(著)
苦しい日本にはちがいないけど、たまにはこんな美しい〈ルウル〉だってあるのに。
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)