“弥助”の読み方と例文
旧字:彌助
読み方割合
やすけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
平山はきのふあけ七つどきに、小者こもの多助たすけ雇人やとひにん弥助やすけを連れて大阪を立つた。そしてのち十二日目の二月二十九日に、江戸の矢部がやしきに着いた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
彼は弥助やすけという日本名までもらっていたが、日本の武将と武将の変乱に殉じる理由は毛頭もうとうないし、当人には何が何だか分らない出来事にちがいない。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
十日とおかほどたって、ごんが、弥助やすけというお百姓の家の裏を通りかかりますと、そこの、いちじくの木のかげで、弥助の家内かないが、おはぐろをつけていました。
ごん狐 (新字新仮名) / 新美南吉(著)