“弥之助”の読み方と例文
読み方割合
やのすけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
菊地弥之助やのすけと云う老人は若き頃駄賃を業とせり。笛の名人にて、夜通しに馬を追いて行く時などは、よく笛を吹きながら行きたり。
遠野の奇聞 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
九 菊池弥之助やのすけという老人は若きころ駄賃だちんを業とせり。笛の名人にて夜通よどおしに馬を追いて行く時などは、よく笛を吹きながら行きたり。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
乗組のほうは、船頭金兵衛、二番水先頭与之助よのすけ帆係下一番ほがかりしたいちばん猪三八いさはち、同上一番かみいちばん清蔵せいぞう、楫取弥之助やのすけ、ほかに助松すけまつ以下船子ふなこ水夫かこが六人。ところで、その二十三人は、ただのひとりも船にいない!
顎十郎捕物帳:13 遠島船 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)