“やすけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
弥助57.9%
彌助15.8%
15.8%
5.3%
5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は弥助やすけという日本名までもらっていたが、日本の武将と武将の変乱に殉じる理由は毛頭もうとうないし、当人には何が何だか分らない出来事にちがいない。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やぶれかぶれにあばれてあばれて、正太郎しようたらうつらきず一つ、れも片眼かため片足かたあしなきものとおもへばやすし、加擔人かたうど車屋くるまやうし元結もとゆひよりのぶん手遊屋おもちやゝ彌助やすけなどあらばけはるまじ
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
朝飯がすすまずば後刻のちかたやすけでもあつらへようか、風邪にしては熱も無ければ大方きのふの疲れと見える、太郎様への朝参りはかかさんが代理してやれば御免こふむれとありしに
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
しかしこういううちへふらりと遊びに来て、先方の茶や菓子を食って唯べらべらとしゃべっているほどの野暮でもないので、林之助はやすけでも取ろうと言った。
両国の秋 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「お花さん。やすけの相手は知れたかね」と、楽屋番の豊吉が食いあらした鮓の皿を片付けながら訊いた。
両国の秋 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
山葵わさびの利いていないやすけなんていったい、人間の食べるものなのだろうか。
寄席 (新字新仮名) / 正岡容(著)