“山葵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わさび97.8%
さび2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「どうしてあなたは、そんなに急に学問の話がしたくなったのです? ひとつ憲法の方は如何です? それとも蝶鮫ちょうざめ山葵わさび漬けなどは?」
小作人が、時折、畠の山葵わさびをとって、沼津あたりからやって来る行商人に、そっと売ったりしても、めったに怒ったりすることはなかった。
忠僕 (新字新仮名) / 池谷信三郎(著)
山葵さびのきいたのを口にふくむと鼻の裏側をキュッとくすぐられる、あの一種の快さ、あれにちょっと似た不思議な爽快そうかい感を与える声で、少なくとも私には少なからず魅力的であった。
如何なる星の下に (新字新仮名) / 高見順(著)