“初花”の読み方と例文
読み方割合
はつはな100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
去年、秀吉のやな戦捷せんしょうのとき、家康から秀吉への賀の使者として、初花はつはなの茶入れをたずさえ、石川数正がえらばれて大坂へ行った。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
乾きし庭のおもてに日は照りて、夕立にうたれたるダリヤの初花はつはなは、緑なす長き茎をば白き家の壁にせかけたり。
初花楼はつはなろうの太夫職にして、初花はつはなといふ今年十六の全盛なる少女が、厳めしき検視の役人の前にて踏絵を踏む処なりとて人々、息もきあへず見守り居るていなり。
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)