“倚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
93.9%
もた2.0%
1.3%
かか0.8%
0.5%
0.5%
よっ0.3%
0.3%
よら0.3%
より0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大異は林の中へ入ってすぐそこにあった大木の根本へ坐って、幹にっかかり、腰の袋に入れていた食物をみだしていはじめた。
太虚司法伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
兵卒らがその死人をき出して、うしろの壁にせかけると、冬瓜のような大きい玉がその懐中から転げ出したので、驚いて更に検査すると
をあけて、椽側へ出ると、向う二階の障子に身をたして、那美さんが立っている。のなかへめて、横顔だけしか見えぬ。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
福介もその一人で、今から五年前、出羽の秋田から江戸へ出て来て、るつもりの忰や娘に先立たれ、知らぬ他国で如何しようもなくなって
午前二時に朝の来る生活に、村びとも、宮びとも、忙しいとは思はずに、起きあがる。短い暁の目覚めの後、又、物にりかゝつて、新しい眠りを継ぐのである。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「どうか一つ。私もこの年になってかる子はなし、依怙にするのは貴方一人なんだから」
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
お島は帯をときかけたままの姿で、押入にかかって、組んだ手のうえにを伏せていた。疳癪まぎれに頭顱を振たくったとみえて、綺麗に結った島田髷の根が、がっくりとなっていた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「いかなる人も農奴と領主、家臣と藩主、俗人と僧侶という風に相倚存——存のるという字ね、ニンベンの——相倚存していることが見出される」
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
かくきつつ庭下駄を引掛け、急ぎ行きて、その想へるやうに燈籠にしめ、頬杖をしめ、空を眺めよと教へて、めるをべ、を引直し、さて好しと、退きて姿勢を見るとともに
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
造次何ぞ曾て復讎を忘れん 門にを献ず権謀 風雲帳裡無双の士 歌舞城中第一流 警柝声は沉む寒堞の月 残燈影は冷やかなり峭楼の秋 十年剣を磨す徒爾に非ず 血家血髑髏を貫き得たり
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)