“倚”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
94.0%
もた2.0%
1.4%
0.6%
かか0.6%
0.3%
よっ0.3%
よら0.3%
より0.3%
0.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“倚”を含む作品のジャンル比率
文学 > 文学 > 叢書 全集 選集52.4%
文学 > 英米文学 > 小説 物語19.0%
文学 > 日本文学 > 小説 物語7.0%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
薄ぎたなくよごれた顔に充血させて、口を食いしばって、りかかるように前扉にたれている様子が彼には笑止に見えた。
卑怯者 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
その瞬間におせいはどっと悲しくなった。そしてそこに体をせかけたまま、両袖を顔にあてて声をひそめながら泣きはじめた。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
というのは、柱にもたれての御独語おひとりごとでした。浮気な歓楽が奥様への置土産は、たったこの一語ひとことです。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
空谷子は小さな角火鉢かくひばちもたれて、真鍮しんちゅう火箸ひばしで灰の上へ、しきりに何か書いていた。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ふすまをあけて、椽側えんがわへ出ると、向う二階の障子しょうじに身をたして、那美さんが立っている。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
赤シャツは馬鹿ばかあ云っちゃいけない、間違いになると、船縁に身をたしたやつを、少し起き直る。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「どうか一つ。私もこの年になってかる子はなし、依怙たよりにするのは貴方あなた一人なんだから」
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それから診察室へ歸ると、兩方の目へし藥をされて、目の内側の角をどちらとも人差指で押へさせられつゝ、ソーフアにけて、さうしたまゝ少らくじつとしてゐなければならなかつた。
赤い鳥 (旧字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
卓子テエブルわきに椅子にかかって、一個ひとりの貴夫人と対向さしむかいで居た。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
福介ふくすけもその一人で、今から五年前、出羽の秋田から江戸へ出て来て、かかるつもりの忰や娘に先立たれ、知らぬ他国で如何どうしようもなくなって、下谷したや御門前ごもんぜんで行倒れになりかけているのを気の毒に思って連れ帰って下僕しもべにした。
「いかなる人も農奴と領主、家臣と藩主、俗人と僧侶という風に相倚存——存のるという字ね、ニンベンの——相倚存していることが見出される」
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
お島は帯をときかけたままの姿で、押入によっかかって、組んだ手のうえにおもてを伏せていた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
主人は硝子戸ガラスどのはまった、明い事務室で、椅子に腰かけて、青いきれの張られた大きな卓子テーブルよっかかって、眼鏡をかけて、その日の新聞の相場づけに眼を通していたが、壮太郎の方へ笑顔を向けると、お島にも丁寧にお辞儀をした。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
かくつぶやきつつ庭下駄を引掛ひきかけ、急ぎ行きて、その想へるやうに燈籠によらしめ、頬杖をつかしめ、空を眺めよと教へて、たもとしわめるを
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
造次ぞうじ何ぞ曾て復讎を忘れん 門によりこびを献ずこれ権謀 風雲帳裡無双の士 歌舞城中第一流 警柝けいたく声は沉む寒堞かんちようの月 残燈影は冷やかなり峭楼しようろうの秋 十年剣を磨す徒爾とじに非ず 血家血髑髏を貫き得たり
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
短い暁の目覚めの後、又、物にりかゝつて、新しい眠りを継ぐのである。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
姫が、高機に代つて入ると、尼は機陰に身をせて立つ。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)