“舁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かつ46.4%
44.4%
かき4.3%
かか1.0%
1.0%
かた0.5%
かつい0.5%
かゝ0.5%
がき0.5%
にの0.5%
カツ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
も一人は、すきかついだ。そして、大熊を刺し撲殺して麓の村のわが家へ持ち込んだのだ。なんと勇ましく、命がけのことではないか。
香熊 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
その駕籠を護っているものといえば、被衣かつぎをかぶった四人の老女と、覆面姿の四人の若武士と、すねを出した二人の駕籠きとである。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「朝鮮国より、玉六十八枚、金銀装横刀一ふり、鏡一面、倭文やまとおり二端、白眼鴾毛ぼうもう馬一匹、白鵠しろくぐい二翼、造顔師一人、御贄おんにえ五十かき、を献ず」
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
彼は始終昼ながら夢みつつ、今にも貴き人又は富める人又は名ある人のおのれ見出みいだして、玉の輿こしかかせて迎にきたるべき天縁の、必ず廻到めぐりいたらんことを信じて疑はざりき。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
此は、だいがくのき棒を其家の戸なり壁なりに撞き当てる方法で、何しろ恐しい重量を棒鼻に集中して打ち当てるのだから、タマつたものではなかつたさうである。
三郷巷談 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
かたげて出行たりあとは徳右衞門をはじめ家内の者もホツト溜息ためいき吐計つくばかりなりかくて善六は神奈川だいへ行て駕籠かご
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
見ても海軍原で殺して築地三丁目の河岸へ捨るに一町もほかかついで行く筈もなし(大)夫では家の内で殺したのか(谷)まあ聞たまえと云うのに
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
にしきにつゝみ女中一人ほかつきの女中三人そひ捨子すてごとし給ふ加納將監は乘物のりものかゝせ行き直樣すぐさまひろひ上乘物のりものにて我家わがやへ歸り女房にわたしてやしなひ奉つりぬ加納將監は本高ほんだか六百石なるが此度このたび二百五十石を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
四日目に少しよくなったので、四人がきの椅子にのって山を下り一路ケンブリッジに帰った。それで次のクリスマスの休暇にはバス(Bath)に行って温泉療養をすることになった。
レーリー卿(Lord Rayleigh) (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
竹輿ちくよ、夢をにのうて関原くわんげんを過ぐ——
大菩薩峠:33 不破の関の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
東京などで祭礼の日にカツぎ出す万燈の中には、簡単な御幣を竿頭に附けたものもあるが、是亦所謂御祖師花の類を繖状キヌガサナリに放射させたのが正しい元の形式であつたらう。
髯籠の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)