“輿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こし87.6%
4.1%
ごし2.9%
くるま2.4%
みこし1.8%
かご1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこに待つこと三十分ばかり。その間に、老中初め諸大官が、あるいは徒歩、あるいは乗り物の輿で、次第に城内へと集まって来た。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
その人びとの中には輿に乗る者もあれば、に乗る者もあり、また馬やに乗る者もあり、舟で往く者もあった。
雷峯塔物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
こうした洛内へ、やがて伊吹の太平護国寺からは、光厳帝をはじめ、後伏見、花園たちのわれ輿が、佐々木家の手で送り返されてきた。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
老婆は喜んで柳の住所を問い、女を後かられてゆくから、輿に乗って早く帰って仕度をしておけ、そして界方を印に遺しておけといった。
織成 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
「話せるな、酒と聞いては足腰が立たぬけれども、このままお輿を据えては例のお花主に相済まぬて。」
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
何よりお前、私のお客、この大空の霧を渡って輿でおいでのお亀様にも、途中失礼だと思ったから、雨風と、はたた神で、鷹狩の行列を追崩す。
天守物語 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)