“輦輿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
れんよ66.7%
みこし33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分にも屈強な兵六、七十騎は来合うはずゆえ、それをあわせて、船坂峠に輦輿れんよを待ち、きっとみかどをわれらの手にお迎えしてみせまする
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
佐々木道誉の一家臣、田子大弥太という者が、さきごろ輦輿れんよに先だって、加治源太左衛門安綱のもとへ、道誉の密使として、着いている。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
薄絹張うすきぬばり雪洞ぼんぼりに西洋蝋燭ろうそくを燈したるものが二十四はりばかり吊してある。輦輿みこしの中にシナの立派なる官服を着け、頭にはいわゆる位階を表わしたる帽子を被ってジーッと坐り込んで居る。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
ことに夜の事で市中に輝いて居る幾万のバタの燈明とうみょうは、幾千百のガス燈のごとく白く明かな光を放ってある。その所へ美麗びれいに飾った雪洞ぼんぼり付の輦輿みこしに乗って行くのですから余程綺麗です。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)