“みこし”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ミコシ
語句割合
御輿45.8%
神輿42.9%
見越7.1%
輿1.8%
御神輿0.6%
神興0.6%
輦輿0.6%
鳳輦0.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「鎌倉町から一と飛びに驅けて來ましたよ。錢形の親分のお膝元の殺しだ、すぐ御輿みこしをあげて下さい、——あ、喉がかわく」
銭形の平次もとうとう御輿みこしをあげる気になったのも無理はありません。それほどこの仏敵殺しは変っていたのです。
銭形平次捕物控:130 仏敵 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
やっとのことで作阿弥さくあみ老人の神輿みこしを上げさせ、トンガリ長屋からつれ出して、麻布の上屋敷へ引っ張ってゆくと。
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
女一 (髪を束ね直しながら)さ、お神輿みこしを上げようかね、朝っぱらから据わり込んでいても、いい話もなさそうだし——。
ほこりを黄色に、ばっと立てて、擦寄って、附着くッついたが、女房のその洋傘こうもりからのしかかって見越みこし入道。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
草履をたたんで、腹巻と帯のあいだへ。そして、彼は、ぽんと、塀の見越みこしへ跳び乗った。——後は、音もしない。
治郎吉格子 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「話せるな、酒と聞いては足腰が立たぬけれども、このままお輿みこしを据えては例のお花主とくいに相済まぬて。」
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
若し始めっから潰す量見で来たんならもう少し潰しでのあるところへお輿みこしを据えたらいいだろう。
栄蔵の死 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
「だから變ぢやありませんか、ね親分、ちよいと御神輿みこしをあげて——」
祇園會の神興みこしが御旅所に置かれてゐる間は、路へ向いた御旅所の軒にぎつしりと、高張提灯が掛けられる。
砂がき (旧字旧仮名) / 竹久夢二(著)
輦輿みこしの中にシナの立派なる官服を着け、頭にはいわゆる位階を表わしたる帽子を被ってジーッと坐り込んで居る。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
その所へ美麗びれいに飾った雪洞ぼんぼり付の輦輿みこしに乗って行くのですから余程綺麗です。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
と、急にひとごちして、鳳輦みこしのおそばへ走ってゆき、あたりの公卿へこう告げた。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
賢所かしこどころの神器を、玉体にお添えし、鳳輦みこしへと、おき立てはしたものの、それをかつぐ駕輿丁かよちょうの者はいず、ぜひなく、衛府の士が前後をにないまいらせる。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)