“じんよ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
燼余20.0%
燼餘20.0%
神与20.0%
神輿20.0%
陣寄20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
枕をも得挙えあげざりし病人の今かくすこやかに起きて、常に来ては親く慰められし人のかたくなにも強かりしを、むなし燼余じんよの断骨に相見あひみて、弔ふことばだにあらざらんとは
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
後に想へば、水戸の栗山潜鋒くりやませんぽうに弊帚集六卷があつて火災にかゝり、弟敦恒とんこうが其燼餘じんよを拾つて二卷を爲した。載せて甘雨亭叢書かんうていそうしよの中にある。東里の集はたま/\これと名を同じうしてゐたのであつた。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
同時に私等は、宗像むなかた神与じんよ村の八並やつなみから筥崎はこざきへ移転して来た。
父杉山茂丸を語る (新字新仮名) / 夢野久作(著)
ややもすれば神輿じんよを振り立てて暴れ出す延暦寺の山法師どもも、この頃はおとなしくときの味噌汁をすすって経を読んでいるらしい。長巻ながまきのひかりも高足駄の音も都の人の夢を驚かさなかった。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
この陣寄じんよせ状態は容易に次の展開を示さない。まったく、一歩出ては、わあっと叫喚し、半歩ニジリ出しては、わああっ、と叫号する。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)