“頑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
がん37.1%
かたく28.8%
かたくな22.7%
ぐわん5.2%
かた4.4%
カタクナ1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
例によってお役人にソッと頼んで、ゆるい手錠に取替えてもらうように運動をしようとすると、本人の道庵先生ががんとして頭を振って
しかしかたくなの芸術家はこうなってさえ折れようとはせず、蒼白の顔色に痙攣する唇、畳へ突いた手の爪でガリガリ畳目を掻きながら
北斎と幽霊 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
仮令たとえ幾晩となく眠られない夜が続きに続いて彼の小さな魂を揺するようにしても、かたくなな捨吉は独りで耐えられるだけ耐えようとした。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
併し周三は、實に厄介やくかいきはまるせがれであツた。奈何なる威壓ゐあつを加へてもぐわんとして動かなかツた。威壓を加へれば加へるほど反抗はんかうの度をたかめて來た。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
妻を相手にこぼしていたのとはうって変って、このかたくなな隣人の心を柔げる興味のために、自分の心持をすっかり取かえてしまった。
遺産 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)
けれども、カタクナ當麻氏タギマウヂの語部の古姥フルウバの爲に 我々は今一度、去年以來の物語りをしておいても、よいであらう。まことに其は、キゾの日からはじまるのである。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)