トップ
>
頑
>
ぐわん
ふりがな文庫
“
頑
(
ぐわん
)” の例文
併し周三は、實に
厄介
(
やくかい
)
極
(
きは
)
まる
伜
(
せがれ
)
であツた。奈何なる
威壓
(
ゐあつ
)
を加へても
頑
(
ぐわん
)
として動かなかツた。威壓を加へれば加へるほど
反抗
(
はんかう
)
の度を
昂
(
たか
)
めて來た。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
童謠
(
どうえう
)
は(
應
(
おう
)
)が
始
(
はじ
)
めて
來
(
きた
)
りし
稍
(
やゝ
)
以前
(
いぜん
)
より、
何處
(
いづこ
)
より
傳
(
つた
)
へたりとも
知
(
し
)
らず
流行
(
りうかう
)
せるものにして、
爾來
(
じらい
)
父母※兄
(
ふぼしけい
)
が
誑
(
だま
)
しつ、
賺
(
すか
)
しつ
制
(
せい
)
すれども、
頑
(
ぐわん
)
として
少
(
すこ
)
しも
肯
(
き
)
かざりき。
蛇くひ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
孫三郎は
頑
(
ぐわん
)
として聽き入れません。日頃の交際で、傳七郎の正直さを
悉
(
こと/″\
)
く信じ切つて居る爲でせう。
銭形平次捕物控:154 凧の詭計
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
で、武芝は返還を
逼
(
せま
)
ると、
却
(
かへ
)
つて
干戈
(
かんくわ
)
の
備
(
そなへ
)
をして
頑
(
ぐわん
)
として聴かず、暴を以て傲つた。
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
其所
(
そこ
)
で
余
(
よ
)
は
改
(
あらた
)
めて、
親分
(
おやぶん
)
に
談判
(
だんぱん
)
を
試
(
こゝろ
)
みたが、
頑
(
ぐわん
)
として
應
(
おう
)
じない。
探検実記 地中の秘密:07 末吉の貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
▼ もっと見る
幾千年
(
いくちとせ
)
頑
(
ぐわん
)
たり
崿
(
がく
)
たり
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
が、お仲も
頑
(
ぐわん
)
としてそれに屈しなかつたばかりでなく、又も大變なことを言ひ出したのです。
銭形平次捕物控:130 仏敵
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
始のほどは
高利
(
かうり
)
の金を貸し付けて
暴利
(
ぼうり
)
を
貪
(
むさぼ
)
り、
作事
(
こしらへごと
)
を
構
(
かま
)
へて他を
陥
(
おとしい
)
れ、出ては
訴訟沙汰
(
そしようさた
)
、
入
(
い
)
ツては
俗事談判
(
ぞくじだんはん
)
の
絶
(
た
)
ゆる間も無き中に立ツて、
頑
(
ぐわん
)
として、たゞ其の
懐中
(
くわいちう
)
を
肥
(
こや
)
すことのみ
汲々
(
きふ/\
)
としてゐた。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
何も彼も事實を知つてゐる筈の小間使ひの
比奈
(
ひな
)
は、どう責め問はれても
頑
(
ぐわん
)
として口を割らず、平次もさすがに持て餘して、主人の旗野丹後守と用人の久保木桂馬に一切の事情を打ち明け
銭形平次捕物控:226 名画紛失
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
萬七は
頑
(
ぐわん
)
としてお蔦に疑ひを釘付けにするのでした。
銭形平次捕物控:091 笑い茸
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
母親のお槇は、
頑
(
ぐわん
)
として關所を据ゑるのです。
銭形平次捕物控:236 夕立の女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
元町の文七は
頑
(
ぐわん
)
として聽入れません。
銭形平次捕物控:159 お此お糸
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
萬七は
頑
(
ぐわん
)
として讓りません。
銭形平次捕物控:117 雪の夜
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“頑”の意味
《名詞・形容動詞》
(かたくな)頭が固く、他人の考えを拒む様子。
《形容動詞》
(ガン) (「頑として」の形で)人の意見や助言などを拒むさま。
(出典:Wiktionary)
頑
常用漢字
中学
部首:⾴
13画
“頑”を含む語句
頑固
頑丈
頑童
頑強
頑愚
頑是
頑張
頑癬
頑冥
頑健
頑迷
頑陋
頑固爺
頑固者
頑冥不霊
頑然
頑民
頑執
昏庸頑夫
頑固親爺
...